日本の子育ては辛い!海外のお母さんが口を揃えて言う理由とは?

海外在住の子育て中のお母さんが口を揃えて言うのが、日本の子育ては辛い!ということです。日本で子育てをするお母さんの話を聞くと、海外での子育てが楽に感じるということには、いったいどのような理由があるのでしょうか。

そこで、ここでは日本の子育てと海外の子育ての違いと、日本の子育てが辛いと言われる理由を調べてみました。

日本人は妊婦や赤ちゃんを連れたお母さんに厳しい?

海外で暮らしたことのあるお母さんは、日本人は妊婦や赤ちゃんを連れたお母さんに厳しいと言います。

海外では外出時にベビーカーを押したお母さんに手を貸す、妊婦さんに優しい声がけをする、などということは当たり前なのだそうです。そのため、子育てが楽しいと感じているお母さんが多い傾向にあります。

しかし日本では妊婦さんや子連れのお母さんに対する眼差しは冷たく、ベビーカーを使う際などには非常に肩身の狭い思いをすることが多々あります。それには日本特有のマナーの厳しさが深く関係しています。

電車に乗る際のベビーカーのルールとは?

日本では国土交通省が電車やバスでのベビーカーのルールを、全国統一化しようとしています。その詳細は混雑時にはベビーカーを折りたたむ、という内容です。

電車を利用する際にベビーカーを押しているお母さんに対し、畳むべきだ、非常識、我慢が足りない、などの批判的な声があがっていることも事実。満員電車を経験したことのある日本人にとって、こうした意見があがるのはわからなくもありません。

しかし、海外ではこのような意見がないことは当たり前であり、赤ちゃんのいるお母さんの権利として、ベビーカーを電車に乗せることが認められているのです。日本と海外では、ルールのあり方も全く異なることがわかりますね。

教育費が高く、手当が少ない!

日本は他の国と比較し教育費が非常に高く、それに対する公的支出が少ないことから、家庭負担が大きいという事実があります。子供一人に対する学費は、全て公立の場合で800万、全て私立の場合2500万円かかると言われています。

さらに、税金面での子育て世代優遇度は、世界的にみて非常に低く、それが少子化の原因にも関係しているとも言われています。

児童手当などもフランスでは20歳まで、ベルギーでは25歳までの子供がいる家庭に支給されるのに対し、日本では15歳までと給付年限が非常に短いことがわかりますね。

親同士の比べ合いによる子育てへの影響とは?

日本特有のルールや、教育費、手当などの様々な理由から、日本は子育てが辛いことがわかりました。しかし、その理由はもう一つ存在します。それは、ママ友同士の比べ合いです。

日本人は自分の子供が一番であってほしいという願望が強いことから、ママ友同士でのいがみ合いに発展することも。

欧米などの場合、「他人は他人、自分は自身」といった具合に個人主義な考え方をする人が多く、周りの目を気にすることはほとんどありません。そのためもちろん、自分と違う階級、価値観の人を蔑むようなこともありません。

それを踏まえると、日本人は子育ての面でも、そうでない面でも、常に雁字搦めで窮屈な思いをすることが避けられない国でもあります。

子育てしやすい国への憧れ!

日本人は海外に比べ非常にマナーが良く、モラルが高いことで知られています。しかし、だからこそ子育て中のお母さんや妊婦さん対しての厳しいルールも存在しています。優遇されるべき人に対しての厳しさを緩めるだけでも、少子化の改善に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

日本のお母さんが子育てしやすい国への憧れを抱くことがなくなり、子育てが辛い国として認識されなくなる日が来ることが一番の理想ですね。