ある程度大きくなっても、子供は親任せ、自分で何もやらない、そんな子供の将来に心配になってしまうことってありますよね。
子供が自ら進んで動くようになるには、どうしたらいいのでしょうか?子供が自ら進んで動くための、親の声掛けの工夫についてご紹介していきます。
命令口調は絶対にNG
子供が何もしない時、親はどういった言葉をかけていますか?「~しなさい」「~しちゃだめ」というような、命令口調で話してしまってはいませんか?実はこれは逆効果になるのです。
子供に対して命令口調で何かを言った場合、子供は何かを受け取ることができなくなってしまいます。なぜこれをしてはいけないのか、なぜこれをしなくてはいけないのか、というような、考えることができなくなってしまうのです。
こういった考える力を妨げるような子育てをしていると、相手の気持ちを考えることができなくなるばかりか、自分の力で何かを考えるということが、できない子供になってしまいます。
さらに制限ばかりで育った子供は大きくなってから爆発する可能性が高くなります。表からみればいい子に育っていても、実際には中身のない子供に育ってしまう可能性が出てくるので、注意しましょう。
自分から行動させる方法1.感情に訴える
子供に自分から行動させる方法の1つ目は、感情に訴えるという方法です。子供が何もしてくれない時は、親としてどんな気持ちになりますか?少なからず悲しい、寂しい、ショックというようなマイナスな感情はあるはずです。
その感情をストレートに子供に伝えてみるのです。子供はなぜ自分がこれをしなくてはいけないのか、それを理解することで挑戦しようという気持ちが生まれます。そこでもっとも有効なのが、感情に訴えるという方法なのです。
これをこうされたからショックだった、悲しかった、というように自分の感情を子供に直接伝えてみることにしましょう。
子供は大好きな親がそういった感情になっていたんだ…と実感すると、自分から進んでやるようになるはずです。子供は心のどこかで親は文句も言わずにやってくれる人だと思い込んでいるのです。
この思い込みを取っ払うことが重要なので、こういった感情に訴える方法で伝えてみると良いでしょう。
自分から行動させる方法2.やってくれたら褒めること
自分から行動させる方法の2つ目は、何かしてくれたら必ず褒めるということです。子供に対して感謝するということがとても重要になります。
なかなか子供に対して感謝するということは、慣れていないという人も多いと思います。しかし、子供に対してもしっかりとありがとう、助かったというような言葉をかけることで、次もまたやってあげよう、というような気持になります。
子供はなんだかんだ言って何歳になっても親が喜んでいる姿を見るのは嬉しいのです。その気持ちを利用するためにも、何かをしてくれたら、しっかりと褒めて感謝するようにしましょう。
自分から行動させる方法3.トイレの張り紙効果
自分から行動させるには、トイレの張り紙効果も有効です。トイレの張り紙効果とは、「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」の張り紙のことです。これは実際にできていないことでも、褒めることでそれを意識しようとする心理を利用しています。
子供がもし何かできていなくても、「いつもきれいにしてくれてるよね、ありがとう」というように子供が意識していないことを褒めるようにしましょう。そうすると、子供はこれから意識していかなくては、と感じていきます。
トイレの張り紙と同じように、実際に意識していなくても意識させる方法で、子供を自ら行動させていきましょう。
子供の行動は親の声かけ次第
子供を自分から行動させる方法についてご紹介しました。子供が自分から行動するかどうかは、親の声かけ次第になっています。
子供に積極的に行動させるためにも、子供が行動しやすくなるような言葉を、常に意識してかけてあげましょう。