道端で、赤ちゃんを連れて歩いているお母さんを見かけると、とてもあたたかい気持ちになりますよね。産まれたばかりの赤ちゃんが、日を増すごとに様々な物が見えるようになって、色々なものに興味を持つようになったら、是非積極的にお散歩をしましょう。
お散歩は外気浴とも言われていますが、お散歩をすることによって家の中にいても味わえない風の心地よさや、外の匂い、自然とのふれあいなどを通して赤ちゃんは五感を培います。
また、お散歩をすることで体も丈夫になり、感性も豊かになると言われています。雨の日や雪の日、風の強い日は無理にお散歩することはおすすめしませんが、天気の良い日はお散歩を日常に取り入れてみてください。
しかし、「お散歩をしたいけど何分くらいなら赤ちゃんの負担にならないの?」「時間帯は何時ごろだといいの?という」疑問を抱えているお母さんもいると思います。そこで、季節ごとにお散歩に適した時間帯と注意点をご紹介します。
春と秋
春と秋は比較的過ごしやすい時期です。そのため、適した時間帯としては、早朝や夕方以降でなければ、どの時間帯でも大丈夫です。
夏
夏場は最も注意しなければならない季節です。お散歩に適した時間帯は朝10時までの早い時間帯か午後4時以降から日が暮れる前までの時間帯です。その理由は紫外線の強さと、気温が高すぎて熱中症になる危険性があるということです。
赤ちゃんの肌は、バリア機能が弱く、少しの紫外線で大きなダメージを受けてしまいます。とくに夏場は、紫外線の量が多く、とても危険です。そのため、1日のうちでもまだ紫外線の量が少ない、朝と夕方以降の時間帯になるべく出掛けるようにしましょう。
しかし、そうは言っても日中出掛けなければならない用事の方が多いですよね。そういう場合は、赤ちゃん用の日焼け止めや、麦わら帽子、またお母さんと赤ちゃんが隠れる大きさの日傘をさすなどして、対策しましょう。
また、夏は沢山の汗をかき、脱水症状になりやすくなります。1回のお散歩が長くなるような場合は、途中でこまめに休み、赤ちゃんに授乳したり、離乳食がはじまっていれば水やお茶などを飲ませてあげるようにしてください。
お母さんが注意して、赤ちゃんの様子を観察することが大切です。
冬
冬は夏に次いで注意が必要です。お散歩に適した時間帯は、正午から午後3時頃までです。冬場は気温が低く、体温調節がまだ上手に出来ない赤ちゃんは一気にからだが冷えてしまい、風邪を引いてしまう恐れがあります。
また、冬はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行っています。お散歩だけでなく、暖房が効いている大型の商業施設や、スーパーなどに出掛けることも多いと思いますが、人が多い場所では特にウイルスが蔓延しているので、長く滞在しないように注意しましょう。
家に帰ってきたら、お母さんは手洗い、うがいをして感染症予防をすることも重要です。
お散歩は赤ちゃんの成長に欠かせないもの
季節ごとに、お散歩の時間帯や注意点をご紹介してきましたが、季節と言っても夏でもとても涼しく過ごしやすい日もあれば。冬でも暖かい日もあります。また、赤ちゃんによっても個性があるので、活発でお散歩が大好きな子もいれば、お散歩することによって体調を崩しやすい子もいます。
お散歩は、赤ちゃんが考える力を養ったり、社会性を学んだりと、脳の発達にとても重要な役割を持っています。
また、お母さんにとっても家の中での育児ストレスを発散して、リフレッシュ出来る機会になります。赤ちゃんのペースに合わせながら、是非積極的にお散歩を取り入れてみてください。