子供の集団生活が始まると心配になるのがイジメ問題。いじめをする側は実は家庭で問題を抱えている場合が多いということをご存知ですか?そして、自分の子供がいじめに遭っているのでは?と思う瞬間があったら、子供のサインを見逃さないでしっかり注目することが大事。
ここではいじめをする側に考えられる家庭での問題と、いじめを受けている子供のサイン、親として取るべき対処法をご紹介します。
いじめをする側の子供が抱える家庭での問題とは?
子供がいじめをする理由は様々あります。
- 人と違う相手を排除するため
- 不安定な自分を守るため
- 自分がいじめられないため
- 暴力に抵抗がない
- ストレス解消
このような理由は全て家庭での教育や愛情の与え方に問題があることに繋がります。親が人目を気にし過ぎて常識を押し付けられて育つと、人と違うことをしている人を悪だと捉え、敵視するようになります。
しつけだとしても家庭で暴言、暴力が繰り返されていると子供は暴力に対する抵抗を持たない乱暴な性格になります。
そして家庭で寂しい思いをしていたり、なんらかの理由でストレスが溜まっているとそんな不安定な自分を守らなければいけない、やり場のないストレスをなんとかしなければいけない、という心理が働き周りを傷付けることに繋がるのです。
いじめに遭っていることを親に言えない子供が多い理由とは?
いじめに遭っている子供はその事実を親に言えない傾向にあります。子供にもプライドはありますから、いじめを受け入れたくないという気持ちから人に相談することを嫌がる場合があります。そして最も多い理由としては、大好きな家族に心配かけたくないということです。
暖かい家庭で育ち、親を信頼しているからこそ言えないという子供の気持ちを考えるととても切ないですよね。
他にも告げ口をするなと脅されている場合もあるので、そういった場合には子供の口から言われなくても、親がいち早く子供の異変に気付く必要があります。
いじめに遭っている子供の無言のサインとは?
学校でいじめに遭っている子供は様々なサインを出している場合があります。
- 学校の話をしない
- 成績の低下
- 学校で物をよくなくす
- いつも服が汚れている
このようなサインの他にも、イジメがエスカレートすると怪我をして帰ってくるという場合もあります。
子供がいじめに遭っていると気付いた際に親が取るべき対処法とは?
子供がいじめに遭っていると気付いたら、まずは家庭は一番安全な場所、と子供が思えるような環境を作ってあげましょう。
いじめによる精神的ダメージは計り知れないのですが、安心できる居場所があることは子供にとって非常に強みになります。
そして話をきちんと聞く姿勢を見せ、学校で何があったのかということを子供が自らの意思で具体的に話せる環境を作り、学校と連携を取りながらイジメ解決に向けて話し合うことが必要になります。
最も重要なのは、家族はいつも味方であることを子供に伝えることです。いじめにより自信喪失してしまっている子供にとって味方の存在は精神面で重要な役割を果たします。そのため親は子供の味方をしてあげることが最も重要な対処法と言えます。
いじめという問題と向き合うことはイジメをする側の家族に必要なこと
いじめに遭っている子供の家族は、子供の計り知れない精神的ダメージに悲しみ、助けてあげようとするのは当たり前。しかし、いじめをする側の親はそれに比べ深く追求しない傾向にあります。
最も悲しむべきなのは、いじめで人を傷付けるような子供を持つ親の方なのではないでしょうか。自分の子供がそのようなことをするようになった背景に、家庭での問題の有無を認識するためにも自らの子育てを振り返る必要があるのではないでしょうか。
いじめという残酷な行為によって傷付く子供が増えないためにも、いじめの原因となるような教育方針はなくしていきたいところですね。