離婚の原因にもなり得る深刻な問題として近年よく耳にする産後クライシス。実際その名前を聞いてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。
そこで、産後クライシスとはどういった現象なのか、いったいなぜ産後クライシスになってしまうのかをご紹介致します。
そしてもし産後クライシスになってしまった場合の対処法もご紹介しますので、自分が当てはまると感じたら是非参考にしてみることをおすすめします。
産後クライシスってなに?
クライシスとは危機、崩壊などを意味する言葉です。それを聞くと産後クライシスのだいたいの内容が想像出来るのではないでしょうか。
産後クライシスとは、産後2年以内に夫婦関係が冷め切ってしまう現象のことを言います。現に子供がいる家庭で離婚をした時期として、最も多いのが子供が0歳から2歳の時期ということが知られています。
そして近年さらに産後早い段階で離婚をする夫婦が増えていることから、産後クライシスが離婚に繋がる傾向にあるとされ話題を集めているのです。
産後クライシスの原因とは?
産後クライシスに陥ってしまう原因には様々なことが考えられます。
- 産後の疲労からくる体調不良
- ホルモンバランスの乱れ
- 夫の育児への協力がない
- 産後うつからくる情緒不安
産後心身ともに疲労が溜まっているお母さんにとって、夫の協力は非常に重要な役割を果たします。そんな時期に子育てや家事を夫が手伝わず、全てを一人でこなすことはとても過酷なことと言えます。
そのため産後クライシスの原因には夫の支えがあるかないかという点が深く関わっている場合が多くみられます。
産後クライシスの症状とは?
産後クライシスの症状として考えられるのは、夫へのイライラです。しかも、ただイライラするだけではなく、感情の起伏が激しくなることでイライラを抑えられないといったことがあります。
子供が産まれるまでは仲のいい夫婦だったのに、産後まるで夫を敵視するかのように嫌悪感を抱くようになったという方は産後クライシスが疑われます。
症状には個人差があり、感情の起伏が激しくなったという方もいれば、脱力感を抱きやすくなったという方もいるので、産後クライシスという自覚がない場合が多いのもその特徴と言えます。
ではそのようになってしまった場合にはいったいどのような対処法があるのでしょうか。
産後クライシスの対処法とは?
産後クライシスになったからといって必ずしも離婚に繋がるとは限りません。それなりの対処をすることで離婚の危機は免れる場合ももちろん考えられます。
その対処法としてはまず産後は心身ともに疲労が蓄積されているということをお母さん自身が理解することです。出産とは非常に体力を消耗することなので、疲れていて当たり前なのです。
少し休んだくらいでは疲れはとれません。そのため疲れを感じたら休むことも必要なのです。
とはいえ赤ちゃんがいるとゆっくり休むことなど出来ませんから、夫にイライラするようになったら実家を頼るなどして気持ちを落ち着ける方法もあります。
ほかにもカウンセリングを受ける、自治体の窓口に相談するなどの方法も効果的と言えます。
産後クライシスに陥る前に、お互いに理解し合う努力をすることも大事
産後クライシスとはお母さんだけではなく、夫にも原因があるということがわかりましたね。
産後クライシスになってしまった際の対処法は非常に役に立つ情報ではありますが、産後クライシスを防ぐことが最も大事なのではないでしょうか。
夫にイライラを感じるようになったら、産後の疲労についての理解を求め、自分の状況をしっかりと言葉にして伝えることが最善と言えます。
産後クライシスによる離婚を避けるためにも、夫婦協力し合って子育てをすることをおすすめします。