子育てをしていると、どこまで甘えさせていいのか、これは甘やかしなのか、もっと厳しくするべきなのか悩んでしまうことってありませんか?
実際に甘やかすことと甘えさせることの違いを理解していない人も多いです。子供にとって必要な甘えさせる子育てとはいったいどのようなものなのか、詳しく紹介していきます。
甘やかしと甘えさせることの違い
子供を甘やかすと甘えさせる、ということは似ているようで全く別のものになります。この2つはどのような違いがあるのかというと、子供から親の愛情表現であるかどうかという部分です。
例えば、「抱っこして」と子供に言われたとします。これが甘えさせるという意味であれば抱っこしても良いですが、甘やかすという意味では抱っこしてはいけないということになります。
子供が普段寂しい思いをしていて、親に愛情をもって甘えたいと思っている時に抱っこを頼んでくるような場合は、甘えさせるということになります。反対に歩くのが面倒になったから抱っこして欲しいという意味で頼んでくるような場合は甘やかしになります。
子供が素直に親に対しての愛情表現としての行動なら、子育てをする上でとても重要な『甘えさせる』という意味になります。反対に子供が何か面倒な事から逃げるためにお願いしてくる行為に対して許すということが『甘やかす』ということになります。
子供を甘えさせる必要性
子供を甘えさせる子育てというのは、実は成長させるためにはとても重要な役和英を担っています。なんとなく甘えようとしている子供を突き放すことが成長への近道だと思っている人もいるかもしれませんが、実は小さい頃に甘えたいときに甘えさせている方が自立しやすく、精神的にもポジティブに育ちやすいです。
子供のころから甘えたいと思っている時に甘えることができない環境にいた場合、やりきれない寂しさを抱えて成長していくことになります。その心の隙間が日々大きくなっていくと、親と子供の間に溝ができてしまうこともあります。
子供は親に愛されていると感じて初めて、自分を認めるようになります。反対に愛されていないと感じてしまうと、ネガティブで自分に自信がない子供に育ってしまう可能性が高くなるのです。
子供が甘えたいときに親が答えてあげることによって、自分のことを認められるポジティブな子供に成長していくのです。その結果自立するのも早くなります。
子供を甘やかす危険性
子供を甘えさせると似て非なるものである甘やかし。子供を甘やかしてしまうことで起こりうる危険性は、自分で決められない大人になってしまうということです。
昔から親が何とかしてくれるという考え方を持っている子供は、大きくなってから自分で決めることが本当に当たっているのかどうか自信が持てなくなります。
さらに、何事にも中途半端になってしまいがちです。なにかできないことがあっても、途中であきらめてしまうような子供になる可能性が高くなります。いつも親が途中で手伝ってくれたり、終わらせたりするような環境だと、子供の才能を伸ばすことができません。
子供を甘やかして育てるということは、自立するということから遠くなります。子供のことを縛り付けて、成長できないようにしているのは親の責任になってしまうのです。甘やかすと甘えさせるということのメリハリをつけて育てる必要がありますね。
子供は甘やかすのではなく甘えさせる!
子供を甘やかすと甘えさせるということの違いについて紹介してきました。子供を甘えさせることを怠っても、甘やかして育てても子供の将来の性格に結び付きやすいです。
適度に子供に甘えさせてあげることで、まっすぐな大人へと成長していくことでしょう。