泣いたり笑ったりしているだけだった赤ちゃん。それがいつからか自分の意志が出てくると、赤ちゃんから子供に成長したのだと強く感じます。
それと同時に、悩まされるのが子供への叱り方ではないでしょうか。子供の意志を尊重したい。でも、悪いことは悪いと伝えなければいけない。しかし、そう簡単に受け入れてくれないのがイヤイヤ期です。
何をしてもイヤイヤ。何を言ってもイヤイヤ。つい怒鳴ってしまい、あとで後悔するなんてこともあるのではないでしょうか。
今回はそんなイヤイヤ期の子供にどのように叱ったら良いのか?その叱り方について紹介していきたいと思います。
寝顔を見て「ごめんね」の日々
うちの息子は現在「魔の二歳児」と呼ばれる年齢。まさにイヤイヤ期の真っ最中です。それに加えて好奇心旺盛な時期なので、気になることがあると飽きるまでそれをやっています。
ふりかけを開けてばらまいたり、家のコードを全て抜いたり、床に落書きしたり・・。そんな息子に最初は笑顔で対応するものの、だんだんと私のイライラは急上昇。気が付くと大きな声で怒鳴ってしまいます。それに驚き泣き出す息子。
そして可愛い天使のような寝顔を見ては、「今日も怒鳴ってごめんね。明日は笑顔のママでいるからね。」と頭を撫でるのですが、翌日にはまた怒鳴る私。
どうにかして、このイヤイヤ期の息子を怒鳴らずに叱る方法はないのか?どうやって教えていけばいいのか?毎晩そんなことを考えて寝顔を見ています。
子供の叱り方
早速ネットで調べてみると、私にとって心に響く記事を見つけました。
「叱る」とは、本当に悪いことをした時に、それを強くとがめることです。「諭す」とは、物事の道理や善悪を、納得できるように説明して聞かせ、正しい方向に導くことです。
叱ることと諭すことのバランスが必要なんです。本当にいけないこと。人や自分を傷つけるような行動をとった時には、きちんとダメだということを主張して叱ります。どのような理由があっても、ダメなものはダメ。それはきちんと伝えるのです。
それ以外の好奇心で行うようなイタズラやイヤイヤには、叱るのではなく諭します。自己主張は成長の証。怒るのではなく、優しく「なぜダメなのか?」という理由を伝えながら諭してあげるのです。
この叱ることと諭すことの違いをつけるためにも、叱る時にはきちんと叱ります。まずはダメなことをした時は、その場ですぐに。また長く説教をするのではなく、短くわかりやすく。目を見て毅然とした態度でゆっくりと低いトーンで。これを心掛けると良いみたいです。
叱ることと諭すことを使い分けてみました
自分の中で叱ることと諭すことの区分をして、息子の様子を見ながら使い分けてみることにしました。
諭す
クレヨンを持って部屋を走り、そのまま床に書き始めようとしていた息子。これは床に書きたいという好奇心。叱るではなく諭す場面だ!
「○○くん。あのね、床にクレヨンで落書きしたら消えなくなっちゃうんだよ。床さんも可哀想だよね。クレヨンは画用紙に書くものでしょ?画用紙にお絵かきできる?」
いつもは即座に「床に書いたらダメでしょ!」と言っていたので、優しく諭されたことに逆に驚いたようです。コクンと頷き、画用紙を引っ張り出して落書きを始めました。翌日には、また同じことをしていましたが・・。
これは私も懲りずに諭すことに付き合っていきたいと思います。きっと息子の心には、何かが少しずつ響いているはず。いつかわかってくれるはずです。
叱る
息子は怒ると物を投げつける時があります。先日も児童館で遊んでいた時に、息子が遊んでいたブースに他の子が入ってきてオモチャを取られてしまった時に、怒って持っていたオモチャをお友達に投げてしまったのです。
幸い当たらずに済みましたが、これは人を傷つける行為です。叱る場面。すぐに「今おもちゃ投げたのダメでしょ。お友達に当たったら痛い痛いよ。怪我したら大変だよ。ダメ!」と目を見て叱りました。
怒鳴るわけではなく、落ち着いた口調で低いトーンで息子にそう伝えたのです。それでも息子は泣き始めました。しかし、これもいつもとは違います。
きっと息子も何か理解して、ダメなことをしたと自覚をしてくれたはずです。わけもわからずに叱られて怒鳴られるのとは違うと感じました。
今後も長い目で叱ることと諭すことをしていく
もちろん叱り方を変えたからと言って、何かがすぐに劇的に変わるわけではありません。イヤイヤ期が終わるわけでもありません。
しかし、きちんとした叱り方をすることで、親として自分の言動に責任が出てきます。そして子供なりに少しずつでも理解して納得してくれているはずです。きっとこの変化は少しずつ出てくるのではないでしょうか。
親の私自身が落ち着いて叱ることができるようになってからは、寝顔を見て「ごめんね」という回数も減りました。全くなくなったわけではないですが・・。それでも長い目で叱ること、そして諭すことを子供にしていきたいと思います。