自分の子供を優しい人間に育てたいと思う人は、多いですよね。しかし、その優しさが反対にノーとは言えない人間を作り出す原因になっている可能性があります。
子供が嫌といえない性格になってしまう原因と、その対策についてご紹介します。
小さい頃からノーといえないのは危険
自分の子供がとても優しくていい子、そう思っていても、実は嫌だといえない子供になっている可能性があります。友達におもちゃを取り返されても嫌といえず、自分がやりたいことがあっても、周りの意見に任せてしまうような子供は、注意が必要です。
小さいうちから嫌だといえない子供は、将来的にもそうやって育っていく可能性が高いです。嫌だといえない子供は、無理しやすくストレスをためやすくなります。
自分がしたいことをしたいといえないということは、小さくても負担が大きいのです。子供がもしも小さいうちからそうなっている場合は、危険な状態なのです。
本来子供というのは、わがままであるべきなのです。親にしつけられてこそ、他人を思いやる心などを身につけていくことになるからです。
小さいうちからノーといえないということは、相当な我慢をしているということなので、できれば直してあげるべきです。
嫌といえないのは育て方のせいかも?
子供がなかなか嫌だといえない性格になってしまったのは、少なからず育ち方が関わってきています。子供を優しい子供に育てようと思うあまり、他人に優しくしすぎて子供の気持ちを考えていない、そんなことはありませんか?
例えば子供がお友達と喧嘩してしまったら、どうしますか?相手の子供に先に謝ったり、理由もわからずに子供を怒鳴ったりしていませんか?子供にとって自分の味方であるのは、親だけなのです。
そんな両親が、他の子供の方をかばっているような姿を見てしまったら、子供はどうしても我慢を覚えてしまうのです。
最初のうちは、そういった時に自分の気持ちを親に伝えようとしますが、それが通用しないとわかると、自分が我慢するようになります。こうやって子供は自分の意見が通らないことに、違和感を覚えなくなってしまうのです。
そういった育て方をしているのであれば、見直す必要があります。
嫌と言えない子供を改めたい
子供が嫌と言えないのは、さすがにかわいそうですよね。そんな時、親はどう対応してあげるのが良いのでしょうか?まずは、子供に自分は子供の1番の味方であるということを、自覚させる必要があります。
今までは子供ではなく周りの子供の味方をしていたという場合は、そういった場面に出くわした時に、十分すぎるくらい子供の意見を聞いてあげるようにしましょう。
子供にとって安心できて信頼できる、そんな環境づくりからまずは始めてみましょう。
さらに子供が自分の気持ちを言うための練習をしてあげるようにしましょう。例えば何かおやつを選ぶ時でも、子供に選ばせるようにしましょう。そして、自分の意見を言うことは悪い事ではないということを、子供に理解させるようにしましょう。
毎日の小さなことを積み重ねていくことで、自分の意見をしっかりと伝えていく子供に変化していくはずです。あくまで自分勝手にはならないように、調整しながら子供の自分の意見を引き出す練習をしてあげましょう。
自分の意見を言えるような環境を作って
嫌と言えない子供についてご紹介しました。子供の中には、自分の意見を出さないことが当たり前になってしまっているケースもあります。
まずは子供の味方であるということを、子供に自覚させる必要があります。子供とたくさんコミュニケーションをとる中で、自分の意見を言う練習をさせてあげましょう。