賛否両論!あなたの意見は?子供の家庭内でのお手伝いについて

家庭内での「お手伝い」については、昔から様々な教育評論家たちの間でも議論されてきた話題です。幼い子供に家でお手伝いさせるべきか、それとも無理やりやらせる必要はないのか?

この問題には正確な答えはきっと、この先も出ないのでしょう。しかしながら、両者とも言いたいことはわかります。今回はそんな「子供のお手伝い」についてまとめてみました。

子供のお手伝いをさせるべきという意見

子供にお手伝いをさせるべきと答えたのは、「尾木ママ、どうして勉強しなきゃいけないの?」の著者で、テレビでも活躍されている「尾木ママ」です。

教育の方面では右に出るものはいない、そんな尾木ママも子供にはお手伝いはさせるべきだと答えていました。

お手伝いをすることによって、子供は達成感を得られます。確かに、大人になってから家事を1から覚えるのは難しく、大人になる頃にはお手伝いのない「生活習慣」が身についてしまいます。

料理や洗濯、掃除は習慣にならないとなかなか率先してはできませんよね。大人になった時に困らないようにするために、お手伝いは習慣化したほうがいいという意見が多く出ていました。

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お手伝いは必要ないという意見

一方で、お手伝いはしなくてもいいと答えたのは3人の息子を東大に入れたことで有名な「佐藤亮子」さんです。

子供にお手伝いをさせるというのは、専業主婦にしかできないのではないか?というのが彼女の意見でした。

確かに、専業主婦の方ならお子さんについてお手伝いを見守ることができます。まだ小さい子供が一人で家事手伝いをできない、というのも確かですね。お手伝いが忙しくて勉強や、好きなことに熱中できないのであればお手伝いは必要ないのかもしれません。

また、お手伝いを強制させることはとても難しく、どのラインからが「協力」なのかはお子さんによって変わってきてしまいます。

海外では「お手伝い」は仕事?

海外では家庭内のお手伝いを「仕事」とみなす国が多く、家でお手伝いをしたら「お駄賃」が出ます。自分の買いたいものを手に入れるために、家の中でできるアルバイトのようなイメージです。

ベッドメイキングや、部屋の片付け、掃除に至るまで子供たちが担当しています。そのほかにも、家族が忙しいから子供が率先してお手伝いをする地域もあります。

家族が貧しく、自分が手伝わなければ家族が大変だということを知っているのです。このように、理由はさまざまですが「お手伝いはしないほうがいい!」と断言している国はありませんでした。

目的は何かを考えてみる

子供にお手伝いをさせる「目的」が何かを考えてみてください。子供のスキルアップのため、家庭内の負担を少しでも減らすため、家庭によって多くの理由があるのだと思います。

子供が手伝いを嫌う理由は「どうして自分がやらなくてはいけないのか、周りの子はやっていないのにどうして自分だけが負担しなくてはいけないのか」がわかっていないからです。

理由もなくただ「お手伝いしなさい!」と言われれば、子供も理解ができません。目的を持ち、その目的を子供に少しずつ伝えていくことが重要だと思いました。

○強制的なお手伝いは意味がないのかも…
まとめてみると、やはりこの問題には答えは出ませんでした。ですが、あえてまとめてみるなら「手伝い」お母さんと子供の信頼から生まれる関係性なのではないでしょうか。誰だって強制的にやらされる手伝いに楽しさなどありませんし、嫌悪感が生まれるだけです。お母さん、そしてお子さんのどちらもが気持ちよく過ごせるように、お手伝いは強制ではないということをじっくりと教えて言ってあげてください。