6月に入り全国のデパートなどでは早くもお中元商戦がスタートしました。独身時代はお中元と無縁だったかたも、結婚を機にお中元を送らないといけなくなった方もいるのではないでしょうか?
お中元はただ品物を選んで送ればいいと言うわけではなく、守らなくてはならないマナーが存在し、大人としての常識が問われる場面でもあります。よかれと思ってしたことが実は非常識だった、なんてことがないようにしたいですよね。
そこで、元デパート社員(毎年夏と冬はギフトセンター勤務をしていました)だった筆者が気を付けたいお中元のマナーについてご説明します。
誰に贈ったらいいの?
普段からお世話になっている方へ、上半期の感謝の気持ちを伝え、これからもよろしくお願いしますと言う気持ちを込めて贈るのがお中元です。
ですので、主な送り先となるのは両親・義両親・親戚の方などの身内、上司・取引先の方など仕事関係の方々、友人やお世話になった先生などが多いです。
ただし身内では贈り合わない、会社でお中元等のやりとりは禁止されている場合もあるので自分の気持ちだけで先走ったりせず必ず確認しましょう。
特に義実家関係は旦那さんや義母さんにしっかり確認し、失礼がないようにしたいものです。これからもよろしくお願いします、と言う意味合いも兼ねているお中元を1度きりでやめてしまうのは先様に失礼にあたります。
1度だけにしたくて感謝の気持ちを伝えたいのであれば「お中元」ではなく「御礼」ののしを付けて贈りましょう。御礼であればお中元の時期にこだわる必要もありません。
また、お中元かお歳暮どちらかだけにしたい場合は1年の感謝を込めて贈るお歳暮にします。
お中元を送る時期について
首都圏、東北、東海、北陸の一部地域では7月1日~15日、北海道、近畿、中国、四国、北陸の一部地域では7月15日~8月15日、九州は8月1日~15日です。北陸は地域によって時期が違うので確認しましょう。
特に気を付けなくてはいけないのが沖縄で、旧暦のお盆までとなっているので毎年お中元の時期が違います。ちなみに2018年の沖縄の旧歴のお盆は8月23(木)~8月25日(土)です。贈り先に沖縄の方がいる場合は気を付けましょう!
自分、相手が忌中・喪中の場合
贈り主の自分、贈り先様が忌中や喪中の場合でもお中元のやりとりは大丈夫です。ただし、贈り先様が忌中の49日を過ぎていない場合には49日を過ぎてからお中元を贈ったほうがベターです。
お中元の時期が過ぎてしまう場合にはのしの表書きを「暑中お見舞い」もしくは「残暑お見舞い」にして、紅白の水引のない無地や短冊タイプののし紙にしてください。
何を贈ればいい?金額の相場は?
ギフトセンター勤務の経験から言うと圧倒的に多いのはハム、ビールやジュースのドリンク類、そうめんです。やはり皆さん定番のものを選ばれる傾向がありますが、季節のフルーツ、なかなか手に入らない人気洋菓子店のスイーツ、カタログギフト、商品券なども人気があります。
箱を開く時の楽しみがあるので、見た目が華やかな夏限定のゼリーや和菓子なんかもおすすめです。
食料品を贈る際にはアレルギーの有無や好き嫌いを把握しておくことも大切です。賞味期限が短い生鮮食品や溶けやすいアイスクリームなどを贈る場合には1度で受け取ってもらえるように時間や日にちを指定するなど、相手の迷惑にならないように配慮しましょう。
贈り先が企業の場合には競合他社の製品を避ける、賞味期限が長くみんなで分けやすい個包装のものにするなどしましょう。
目上の方には現金や商品券、身に着ける靴下や筆記用具などを贈るのは失礼にあたりますので絶対に避けましょう。
金額は3000円~5000円が一般的で目上の方には5000円程度のものを選ばれる方が多いです。中には特別お世話になったからと高額なもの選ぶ方もいらっしゃいましたが、あまりに高額だと相手も気が引けてしまうのでバランスを考えた品物を選びましょう。
相手の喜ぶ顔が見たい!
気を付けなくてはならないマナーをお伝えしましたが、どのマナーも相手に喜んでもらうためのものです。あなたの気遣い1つで今まで以上によい関係が気付ける可能性もありますよ。
心を込めて贈るお中元、喜んでもらえること間違いなしです!