日々大きくなっていくお腹を愛おしく思いながら、産後の赤ちゃんとの生活に想いを馳せているお母さんも多いのではないでしょうか。
妊娠中、空いた時間や眠れない時、リラックスしたい時などは気分転換を兼ねて絵本や漫画を読んでみてはいかがでしょう。今回は私自身が妊娠中に読んだ中でも特におすすめの絵本・漫画を紹介したいと思います。
ちいさなあなたへ
作:アリスン・マギー 絵:ピーター・レイノルズ 訳:なかがわ ちひろ さんの絵本です。優しいタッチの絵と言葉に涙が止まらなくなるかもしれません。
妊娠中に読んだ時はまだ我が子が生まれる前だったので、なるほど、お母さん達はこういう気持ちになるのだなぁとか、自分の母もこういう風に思ってくれていたのかなぁと、他人と重ねている部分が多かったのですが、出産後にもう一度読み返してみると、今度は自分自身と重ね合わせて見ていることに気付きました。
「あのひ、わたしは あなたの ちいさなゆびをかぞえ その いっぽん いっぽんに キスをした」冒頭のこの文章を読んだだけで胸に響くものがありました。
母になったことの喜びや気持ち、いずれ巣立っていくであろう我が子に向けてなど、母であること、全てが詰まっている絵本です。何度も何度も読み返しては涙し、自身の母に会いたくなってしまったほど。そして生まれてきた我が子にも是非将来見せてあげたい絵本だと思いました。是非一度、読んで頂きたいです。
おかあさんがおかあさんになった日
長野ヒデ子 作 のおかあさんがおかあさんになった日。初めての出産に臨むお母さんが主人公の絵本です。予定日を過ぎても赤ちゃんが生まれてくる気配がないので、無事に出産するために様々な努力をするお母さんの、出産に至るまでの病院内での物語。
初めての出産に不安だった時にこの絵本を読んで、出産ってこんな感じなのかな、と考えたりもしました。陣痛を促すよう病院内を歩くことになったお母さん。そういえばまさに私の出産時もこんな様子だったと思ったり。自分を「お母さん」にしてくれた我が子に心からありがとうと思える、そんな絵本です。
100万回生きたねこ
佐野洋子 作・絵 の100万回生きたねこは、名前は聞いたことがあると思う人もいるかもしれません。この絵本は大分前に出版されてから、今でもずっと愛読されている絵本です。
100万回も死んで、100万回も生きたねこは、前世の記憶を持ちながらもずっとずっと生まれ変わりを繰り返していました。このねこ、自分の人生を素敵だと思って生きたこともなければ、誰かを好きになったことすらありません。
そんなねこが唯一心惹かれたメスのねこと出会って、恋をして、最後には結ばれて、、、素晴らしい家庭を持って。するとこのねこは、二度と生まれ変わることはなかったのです。それはねこが、初めて自分の人生に満足したことを意味していました。
子ども向けの絵本ではありますが、大人こそ読むべき絵本だと思います。誰かを好きになることや１つの家庭を築くことの尊さを教えてくれる、そんな絵本です。読み終わった後は何だか心が洗われたような気持ちになりました。
子宮の中の人たち
EMIさんが描く、子宮の中の人たち。こちらは漫画なのですが、主人公のEMIさんの妊娠〜出産に至るまでの10ヶ月間を、ユーモアを交えながら描いた作品です。
子宮の中での赤ちゃんの成長と、子宮の変化の様子を人に見立てて紹介している漫画なのです。何と斬新な！と思いました。
厚みのある漫画ですが、夢中になってあっという間に読み終えてしまいました。私の子宮内にも、もしかしたら沢山の人たちがいて、今この瞬間もこうやってせっせと働いているのかもしれない、、、なんて想像しながら読み進めていました。
また、妊娠何ヶ月頃、といったように月齢別で子宮内の様子と主人公EMIさんの体調の変化などが描かれているので、とても参考になりました。
こちらの漫画は私が妊娠中に主人も読んでいたのですが、今は妊娠何ヶ月目だっけ？と、漫画と比べながら見ていましたよ。
色気は分娩台に置いてきました。
ヤマダモモコさん作画のこちらの作品は、もともとはInstagramというSNSに投稿されていたものをまとめて単行本にしたものです。1ページずつ、1コマ形式ですので非常に読みやすく、尚且つ共感できる部分が必ずあるのも魅力の１つです。
特に産後のページからは、分かる！あるある！などと同意しっぱなしになること間違いなしです。こんな思いをしているのは自分だけではないのだなぁと勇気を貰えたりもしますよ。
赤ちゃんあるあるも独特のタッチで描かれているので、思わずクスッとしてしまうと思います。作者のヤマダモモコさんは今もInstagramも更新されているので、お子さんの成長の変化も見られるのでそちらも是非チェックしてみてくださいね。
沢山の絵本や漫画は育児書よりも役に立つかも！？
初めての出産を控えるお母さん。楽しみもあるけれど不安もあって、育児書などを読み漁っている人もいるかもしれません。
勿論育児書を参考にすることは良いことだと思いますが、少しだけ肩の力を抜いて、絵本や漫画にチェンジしてみませんか。新たな発見があるかもしれませんよ。
