親としては子供に頭のいい人間に育ってほしいと思うのは、当たり前のことでもあります。しかしそんな中で、子供に諦めてしまっている親もいます。
それはなぜ起こるかというと、親が自分の中で考えている学習能力に対する考え方が間違っているからです。親の勘違いにありがちなことを3つご紹介します。
親が勘違いしている学習能力1.スピード
親が勘違いしている学習の能力1つ目は、スピードです。何か宿題をしたり、考え事をしたりするときに、できるだけ早い方が優秀だと思っている人はいませんか?早いに越したことがないということは、全部に共通しているとは限らないのです。
例えば60分間のテストがあって、1人は30分で終わって、もう1人は45分で終わったとします。これだけ見れば30分で終わった人の方が優秀に見えるかもしれませんが、それだけで優秀かどうかはわかりませんよね。
さらに45分かけて行った子供は、40分使ってテストをして、その後5分間使ってしっかりと確認をしていました。こうなると、とても時間配分が上手に感じませんか?
子供のスピードをはかりにかけることは意味がないということなのです。だからこそ、子供のことを急かす必要は全くないのです。
親が勘違いしている学習能力2.読書
親が勘違いしている学習能力の2つ目は、読書です。とにかく頭が良くなって欲しいからと、子供に読書をさせようとする親はとても多いです。しかし、それが全員に共通して、学習能力向上へとつながっているとは言い切れません。
実際に頭がいい人の中には、読書が好きだという人はとても多いです。しかし、頭が悪い人でも本が好きだという人はいるはずです。本を読むということと、頭が良くなるということは深いかかわりがあるとは言い切れないのです。
だからこそ子供に頭がいい人間になって欲しいからと言って、何かと子供に読書をさせても、意味がない場合もあるということです。大切なのは本の内容を理解して、それについて自分はどう思ったか、しっかりと考えられるかどうかということです。
親が勘違いしている学習能力3.結果重視
親が勘違いしている学習能力の3つ目は、結果重視だということです。どうしてもテストの点数で子供の学習能力を判断していませんか?実際にそれが本当かどうかはわかりません。特に小学生の頃は、あまりあてにはならないかもしれません。
子供がテストで悪い点を取ったら、怒るというのも、少し違うかもしれません。大切なのは、それまでやってきた家庭です。今までちゃんと勉強をしてきたけど、良い点数が取れなかったのであれば、仕方のない事なのです。
今回のことを糧にしてまた勉強を頑張ってもらうしかないのです。テストの結果を出すために、どれだけ頑張ってこられたか、ということを評価する必要があります。テストの結果は目安でしかありません。
点数が悪かったとしても、頑張って勉強をしていたのであれば、それは親が子供を褒めてあげるべきなのです。結果を受けて子供がこれからどうしていくか、今後どういう点を改善していくべきか、しっかりと考えることができる子供ほど、急激に学力が上がりやすいです。
今頭が良いということよりも、これから頭が良くなる可能性を見出す、ということの方が大切な事にもなるのです。
親の学習能力の判断は間違っている
親の学習能力の判断は間違っていました。変な事ばかりにこだわっていたのかもしれないですね。子供にとって本当に大切なのは、1つのことを学んでそれに対してどういう行動をしていくか、ということです。
子供の表向きのことだけでなく、裏で何を考えていたかということを、しっかりとわかってあげるようにしましょう。