誰もが一度は「おねしょ」をしたことがあると思います。「トイレをしている夢を見たせいで、知らない間におねしょをしてしまった」なんてこともありますよね。
2歳に満たない小さなお子さんは毎日「おねしょ」をしますが、おねしょが大きくなってからも続く場合には「夜尿症」の疑いがあるのです!そこで今回は「子供の夜尿症」についてご紹介します♪
夜尿症とは?
おねしょと夜尿症の一番の大きな違いは「年齢」にあります。2歳以下の子供は毎晩のようにおねしょをし、そしてその回数は年齢が上がっていくにつれて減少していきます。
「5歳」を過ぎてもおねしょが続き、頻度としてはおねしょが月に一回以上が3カ月続いた場合に「夜尿症」とされます。
夜尿症の割合は小学生低学年になると全体の10%まで減少しますが、人によってはその後もおねしょが続いてしまう場合もあります。小さな子のおねしょの場合排尿器官が未発達なために起こりますが、夜尿症の場合は他に原因があると考えられています。
夜尿症が起こる原因
夜尿症が起こる原因は様々ですが、主な例として「睡眠障害」「膀胱の容量が小さい(膀胱型)」「尿の量が多い(多尿型)」「心のストレス」などが考えられます。
また、膀胱型と多尿型の二つが原因の「混合型」というタイプの夜尿症もあります。夜間はおしっこの量が多くなるのですが、人間には利尿を抑える「抗利尿ホルモン」という物が存在し、そのホルモンがおしっこの量を制限してくれています。
しかしながら、夜尿症の方の場合は抗利尿ホルモンが上手く分泌できません。耐えきれない量のおしっこが膀胱の中に溜まってしまい、夜中におねしょをしてしまうのです。
夜尿症の対処法は?
生活習慣を見直すところから始めてみましょう。水分を多くとってしまうと、その分おねしょをしやすくなってしまいますので、寝る前にたくさんの水分を摂取しないことをオススメします。
また、お子さんがおねしょをしてしまっても怒ってはいけません。お子さんも、おねしょをしたくてしているわけではありません。むしろ、おねしょはしたくないと思っている子の方が多いのではないでしょうか?
両親に「おねしょはいけないことだ」と言われてしまうと、まるでおねしょをすることがこの世でとても悪いことだと錯覚してしまいます。怒らずに、おねしょをしなかった日にはきちんと褒めてあげましょう。
「おねしょ」は病院で診療してもらえる!
「夜尿症」の疑いのあるお子さんはぜひ、病院で診察してもらいましょう。小児科、泌尿器科、内科で診察を受けることが出来ます。
病院に行く際にはあらかじめ、夜尿症の診察が受けられるか確認してみてください。診察が受けられるかどうかは各都道府県のホームページに記載されています。
「おねしょが原因で病院に行ってもいいのか?」迷っている方は、早い段階で診察を受けることをオススメします。早い段階で、お子さんが「夜尿症」だと診断できれば、医療機関での治療が可能になります。
親子で立ち向かえば怖くない!
夜尿症は、お子さん一人の力で解決できる問題ではありません。いくら対策をとったとしても、体が言うことを聞かないのです。
おねしょをしないように努力をしているのに、その努力が報われないとやはりお子さんの心は折れてしまいます。
夜尿症のお子さんには両親やお医者さんといった、大人の力が必要になってきます。まず、お子さんには「おねしょをしていても大丈夫」だということを伝えてあげてください。
特別おかしいことではないと告げるだけでも、お子さんの心が軽くなると思います。生活習慣を見直し、それでもおねしょが治らないようであれば医療機関に相談してみましょう。