育児にはそれなりにお金がかかります。湯水のようにお金を使っても問題なく生活できる…というセレブな方は別ですが、ほとんどの皆さんが、子供の将来のため貯蓄を頑張っていることと思います。そして、節約できるところは節約したいと思っているのではないでしょうか。
健康な体を作るため、食費は必要以上に削りたくないし、教育にかかるお金もしっかり準備してあげたい。そう考えた時、私の場合真っ先に削減対象になったのは、子供の遊びにかかるお金でした。お金をかけなくても、子供って意外と楽しく遊べるものですよ。
私が子供の遊びにお金をかけない理由
おもちゃ屋さんに行くと、様々なジャンルのおもちゃがたくさん販売されています。そしてそれを見た子供は、「これ面白そう!欲しいなー」と、片っ端から欲しがります。
いろいろと興味があるのは良いことですが、なんでもかんでも買ってあげられるわけではありません。経済的にもそうですし、おもちゃが増えると収納にも困ります。
何より、欲しがったからと言ってポンポン買ってあげるのは、教育的にも良くありません。幼少期に我慢を覚えさせるのも大切なことです。
そして子供は飽きやすく、あれだけ欲しいとねだったのに、1ヵ月後には全く遊んでいないなんてことが良くあります。それなら、できるだけお金をかけずに楽しめないかな?という考えに至ったわけです。
自分で作れないか考えてみましょう
「すぐに飽きるかもしれないのに買うのはもったいない!」と思った私は、子供の欲しがるものを、なんとかして自分の手で作れないかを考えました。
私は小さいころから工作は得意でしたから、家にあるもので、息子のためにミニカーを走らせる道路や、ぬいぐるみを乗せられるトラックなど、いろいろな物を作りました。
そして息子がはさみやテープなどを自分で自由に使えるようになると、「どうやったら作れるか考えてごらん」という無茶ぶりをしました。
自分で作るためには、欲しい!と思ったところから、どうやって遊ぶものなのか、そのためにはどういう構造にすれば良いのか、材料は何を使うか、といったように、「遊ぶ」に到達するまでにしっかり頭を使わなければなりません。これが、子供の想像力と創造力を鍛えるにはうってつけなのです。
はじめは「無理だよ。お母さんやって!」と言っていた息子でしたが、私が作業するのを見ているうちに、自分でもアイデアを出して工作し始め、今では私が思いつかないような物を作ったりしています。
なんでも遊びに使えます
貧乏くさいと思われるかもしれませんが、私は子供たちにチラシで遊ばせています。チラシにはいろいろな物の写真がついていますよね。
子供にとっては、その写真だけで十分なんです。食材の写真がついていればおままごとの道具に、車の写真がついていればお絵かきのネタに、可愛いキャラクターがついていればコレクションに、何にでも変身します。
我が家の子供たちは自分のお気に入りを目ざとく見つけては切り取って好きに遊んでいます。つい先日は、ぬいぐるみに切り取ったウニのお寿司を食べさせて、とても楽しそうに遊んでいましたよ。
また、チラシは我が家では折り紙にもなります。もちろん、キレイな色の折り紙を使った方がセンスが磨かれるとか、テンションが上がるとか、折り紙くらい使わせなよといった意見はあるでしょう。
私だってそうしてあげたい!でも、2歳の娘が次々に折り紙を切り刻み、200枚の折り紙を3日で消費した時、これって折り紙である必要はあるんだろうかと思ったのです。
小さいうちは、切り刻むのが面白いとか、適当に折りたたむだけで楽しいという時期があります。折り紙だと思い切りやらせられないけど、チラシなら、いくら切っても折っても制限なしにやらせてあげられるのです。
いわゆる折り紙として使わせるのなら、正方形にカットする手間がありますが、作り方を教えれば自分でも正方形にカットすることができるようになります。我が家の5歳の息子は、その正方形を作ることすら遊びの一環になっています。
使えるのはチラシだけではありません。工作にはまり始めると、あれちょうだいこれちょうだいと材料を欲しがります。
ティッシュの箱、お菓子の箱、トイレットペーパーの芯、プリンのカップなど、何でも工作の材料になりますから、使えるかもと思ったら、捨てずにとっておいてあげましょう。材料はたくさんあった方が、アイデアがわきますよ。
図書館を活用しましょう
本は心の栄養と言われるように、絵本も赤ちゃんの頃から読み聞かせると良いと言います。私も息子が生まれたとき、絵本だけはたくさん買ってあげようと思っていました。
でも絵本は、私が思っていた以上に高価でした。月に数冊買い与えたいという気持ちでいたのですが、断念し、月に一冊厳選した絵本を購入していました。そして2歳をすぎて、絵本をかじったり破いたりすることがなくなった頃、図書館デビューをしました。
私たちが通う図書館では、一人5冊まで、最長4週間借りることができるので、毎週のように行って子供に読みたい絵本を選ばせ借りてきています。無料でたくさんの絵本に出会えるので、図書館の利用は本当におすすめです。
お金をかけなくても十分楽しめる!
我が家ではこのように、普段は極力遊びにお金をかけないようにし、おもちゃは年2回、誕生日とクリスマスにだけ購入します。
その分将来のために貯蓄をしておき、ここぞという時に投資できるようにした方が良いと考えるからです。みなさんも子供に物を買い与える時、これって本当に必要?と、少しだけ考えてみてはいかがでしょうか。