近年親のモラルが低下していると言われる原因とは?

スマホの普及によって子供との関わり方に変化がみられる近年、親のモラルの低下がささやかれています。小さい子供から目を離し、スマホに集中している親はよく見かけますよね。そうした行動が原因で世間に悪い印象を与えている可能性があります。

では具体的にどのような行動によってモラルが低下していると思われてしまうのでしょうか。

そもそもモラルってなに?

モラルには道徳や倫理といった意味がありますが、具体的にイメージするのは難しいですよね。ルールやマナー、エチケットなどと区別がついていない方も多いのではないでしょうか。

実際それらとモラルには大きな違いがあります。ルール、マナー、エチケットは人が作った決まりだったり、法律を意味します。

一方モラルとは無意識のうちに善悪を判断することを指すので、人それぞれ価値観が違うことからその捉え方は難しいのです。そのためいくらモラルの低下が世間で話題になっても、反発が生まれることが多い傾向にあります。

SNSに勝手に写真を投稿する

ネット社会という影響もあり、SNSに依存している親が非常に多くみられます。自分の子供の写真などを投稿することが当たり前になりつつあり、さらには他人の子供が写っているものまで許可なく投稿するといった問題も起きています。

芸能人の盗撮の投稿なども問題となっている近年、そうした行動がモラルの低下を印象付ける大きな原因となります。

制限などをせず誰でも見られる状態で子供の写真を投稿することは事件に巻き込まれることなどを恐れ、抵抗を感じる方もいるので勝手な投稿はモラルに反することです。

SNSが身近になり過ぎていて感覚が麻痺してしまっている方は、今一度自分の行動を見直す必要があると言えます。

とにかくどこでも写真、動画の撮影!

モラルのない親のエピソードとして非常に多く言われているのが、泣いている子供や痛がっている子供の写真や動画を撮影する行為です。

病院で注射をして泣いている子供を撮影したり、公共の場でだだをこねる子供を注意もせず撮影する親が増加しているようです。

SNSのネタになるという考えからそうした行動をとっている場合、ネット依存の可能性も考えられます。周りの迷惑も顧みず写真や動画を撮影する親は、明らかにモラルが低下していると言えるので、世間に悪い印象を与ることに繋がって当然ですね。

放任、自立と無責任を履き違えている?

放任、自立を意識した子育ては度が過ぎるとしつけを放棄していることにも繋がります。自立心を育てることは子供のためにいいことでもありますが、必要なしつけを怠ってしまうことは子供のためとは言えません。

人に迷惑をかけたりした際にしつけを放棄することは子供の将来に大きく影響することが考えられます。そうした大切なことは小さい頃から親がしっかり教えていく必要があります。

子供に目を向けてあげない親は、放任、自立主義と称して無責任になっていないか考える必要があると言えます。

親のモラルの低下は子供にも伝染します!

子供の手本になるはずの親のモラルが低下することは、子供の将来に大きく影響します。善悪の判断ができないだけではなく、平気で人に迷惑をかけるようなことがあっては困りますよね。

環境や意識の違いでモラルのあり方はそれぞれ異なることなので、家での教育が非常に重要な鍵を握っています。

そのため子供にとって必要なことは親が責任を持って教えるべきですし、手本になるような行動を日頃から心がけることが大事なのではないでしょうか。モラルの低下が子供に伝染する前に、自らの行動を振り返ってみましょう。