子供はたくさんのおもちゃを出して遊ぶのが大好きです。我が家でも気付けば部屋中におもちゃが散らかっています。とにかく何でもかんでも出しっ放しです。家の中でものびのび、自由に遊ばせてあげたいですが、朝から晩までそんな状態では困ってしまいますね。
「遊び終わったら片づける」ということが身についていれば良いですが、自主的に片づけができるようになるのは、ある程度成長してから、だいたい小学生になる頃だと言われています。つまり子供が小さいうちは、大人が呼び掛けて片づけさせなければならないということです。
しかし、言ってもなかなか大人の思うように片付けてくれないし、かといって大人が全部片付けてしまうのも良くないだろうし…と悩んでいるお母さんは多いと思います。
では、どうしたら片づけてくれるようになるでしょうか?その方法をいくつかご提案します。
片づけやすい収納にする
大人は、物を分類・整理して、決まった収納場所に収納します。ですが小さい子供は、まだ分類することが難しいので、それができません。
小さな違いを見分けて別々の箱にしまったり、きちっとそろえてパズルのように収納したりということはできないということです。片付けようと思ってもできないなんて、そんなやる気をそぐようなことしたくないですね。
そこで、子供が一、二歳のうちは、おもちゃを細々分類することはせず、大きな箱に全部まとめて入れるとか、大雑把に仲間分けして収納する方法をとりましょう。簡単なことであれば子供も手を付けやすくなります。
子供が大きくなって、もう少し細かなルールがわかるようになってきたら、おもちゃの指定席を決めると片づけやすいでしょう。特にお気に入りのおもちゃは、見せる収納で子供のテンションもグッと上がります。
我が家では、息子のミニカー用の収納棚を作り、飾るような状態で収納しています。収納棚が出来上がった当時、三歳だった息子はそれを駐車場と呼び、「ピーピーッ!バックしまーす!」と言いながらキレイに収納し始めたのを覚えています。もちろん五歳になった今でもきっちり駐車しています。
中にはまったく片付ける気がない子や、一人では片付けられない子もいるでしょう。そういう子は、親が一緒に片付けてあげて下さい。
「ブロックをこの白い箱に入れてちょうだい」など具体的に指示をすると、小さい子にもわかりやすくて片付けやすくなりますね。時間はかかりますが、とにかく、自分でやらせることが大事です。
闘争心を掻き立てる
子供は競争が大好きです。言い方は悪いですが、それを利用しましょう。
例えば、「そろそろご飯だから片付けて!」と言って、子供が片づけを始めない時なら、「さーて、お母さんがご飯を作り終えるのが早いか?〇〇ちゃんのお片付けが早いか?競争です!よーい、どん!」と、子供を誘います。
のせられて片づけを始めたらこちらのものです。集中力を切らさないように実況中継をすると、より効果的です。ちょっと大げさなくらいにやりましょう。
タイミングを決める
子供に常に片付けながら遊びなさい!というのは酷な話です。そこで、最低限のお片付けのタイミングを約束しましょう。
- ご飯の前
- お出かけの前
- 寝る前
など、このタイミングではキレイに片付けようねと約束します。
特に、毎日欠かさずやることとセットにすると、お片付けも生活の一部になるので習慣化しやすくなります。なかなかすぐに身につけるのは難しいですが、継続は力なり!です。あきらめずに続けましょう。
片付いた時の気持ちよさを伝える
子供には片付けなさいと言いながら、大人のものがたくさん散らかっているということはありませんか?まずは大人が見本になって、キレイに片付ける姿を見せましょう。
そして片付いたら、キレイになると気持ちいい!ということを伝えます。直接言わなくても「あー、キレイになってさっぱりした!きもちいいー!」と独り言を言うのでも良いです。そうすると、片付けに対するイメージが良いものになっていきます。
そして子供がきちんと片づけをできたときも、大げさにリアクションします。「うわー!驚いた!すごい!ピカピカでお母さんとっても気持ちがいいよ!」それを聞いた子供はもちろんうれしい気持ちになり、また片付けよう!という思いにつながります。
片付けにプラスのイメージを!
子供にとっておもちゃを片付けるということは、楽しかった時間が終わるということです。そんなお片付けに「楽しい!」「面白い!」「気持ちいい!」などプラスのイメージが持てるよう工夫してみましょう。
片付けの習慣化は、小さなころからの積み重ねです。きちんと片付けのできる大人を目指して、子供のうちから身に付けられるといいですね。