幼児期であっても、家族以外の同年代の子供と関わるようになってくると起こってしまうのが友達トラブルです。
親が子供の喧嘩やトラブルにどこまで口を出すべきかは、非常に悩ましい出来事です。しかし、まだ自分の考えていることを、うまく説明することのできない年齢の子供のトラブル解決を子供だけに任せておいてもいいのでしょうか?
幼児期の子供を持つ親にとって非常に悩ましい問題である、幼児期の友達とのかかわり方ついて詳しく見ていきましょう。
危険な時以外は子供に解決させる
子供同士でトラブルがあったような場合、それが暴力だったり危険を伴うものでなければ、まずは口を出さずに子供同士で解決させるようにしましょう。
子供同士はトラブルになっても案外気にせずにまた遊びだしたりするものです。はたから見ているとそれでいいのかなと気になってしまうものですが、子供自身が納得していればそれでいいのです。
子供同士で上手く言葉にならなかったりして、助けを求められた場合には、解決の糸口となるようなヒントを出してあげることで、トラブルを解決できるように導けるといいですね。
話を聞いてあげる
お友達とのトラブルがあった場合、一番心の支えになることは、話を聞いてくれる親の存在です。話を聞いてもらうだけですっきりとした気分になれた、という経験は誰にだってあるでしょう。こうした気持ちは子供であっても大人であっても共通のものです。
トラブルがあった場合には、まずは子供の話を聞いてあげること。話を聞いてくれる人がいるということが心の支えになり、トラブルがあったとしてもトラブル解決へと進んでいくことができるでしょう。
子供の話を聞いてあげる時間を作り、信頼できる人がいるという環境を作ってあげましょう。
相手の気持ちを考える
お友達とのトラブルはどうして起きてしまうのでしょう?それは自分と相手との間で思い違いがあるからです。特に小さいうちは自分の気持ち優先で、相手の気持ちを考えるということは苦手です。
お友達とのトラブルがあった時は、相手の気持ちを考えることを教える絶好のチャンスだと捉えましょう。こういうことがあって相手はどう思ったのかを子供と一緒に考えてあげましょう。
そして相手の気持ちを考えることができるようになると、お友達との衝突は減り、誰とでもうまく付き合っていけるようになるはずです。この時期に培ったその能力は一生の宝になることでしょう。
自分の気持ちを伝える
相手の気持ちを考えることと同じくらい大切なのが、自分の気持ちを伝えることです。自分がどうしてそういう行動をしたのかには、何か理由があるはずです。その理由をきちんと伝えることができるようになると、相手との思い違いは少なくなります。
自分の気持ちをちゃんと伝えることができるようになることはとても大切なことなのです。しかし小さな子供にとってはそれはとても難しいことです。親がきちんと気持ちを聞き出してあげることから始めましょう。
そして「あの時君は○○って思ってたんだね」と話をまとめてあげることで、自分の気持ちに整理が付けられるようになっていきます。
お友達は大切に
いかがでしたか?人と付き合っていくということは一生の中で切っても切り離せないことです。その始まりである幼児期のお友達とのかかわりも、危険でなければ子供に任せておきましょう。
親にできるのは、話を聞いてあげることです。そして、相手の気持ちを考えることと、自分の気持ちを伝える術を教えてあげることです。
幼児期に培われた人付き合いの能力は、一生を通じて大切なものとなります。人と関わらなくては生きていけないのが人間です。幼児期からトラブルを通して上手に付き合えるように導いてあげましょう。