フィンガーペインティングは自由な発想で絵を描きながら表現力が養えるうえ、ストレスの発散にもつながります。専用の絵の具がなければ、一般的な水彩絵の具と家にある小麦粉で手作りもできます。注意点も踏まえて、親子でアートを満喫しましょう。
フィンガーペインティングとは?
フィンガーペインティングは、専門の知識や技術を必要とせず、子どもから大人まで楽しめます。
汚れることをおそれず自由にアートを楽しむことで表現力が養えると同時に、ストレス解消にもつながるでしょう。
手のみで絵を描くこと
筆などを一切使わず、手や指で絵を描くことをフィンガーペインティングといいます。道具を使わないため、特別な技術を必要としません。
指や手に絵の具を付けて、ペタペタと色を重ねたり、紙の上でこすって色を混ぜたりして、直感的に絵を描けるのが特徴です。
思うがままに描いていくことから、どのような作品に仕上がるか予想できないのも楽しみの一つでしょう。
表現力のアップやストレス解消に効果的?
フィンガーペインティングは五感を刺激し、表現力や想像力が養われるといわれています。
思い描いたイメージを表現したり、色が混ざって変化していく様子を楽しんだりすることで、感性が磨かれていくのでしょう。
泥遊び感覚で絵の具の感触が楽しめるのも魅力です。「服や机を汚すと叱られる」という抑圧から解放され、ストレスの解消にもつながります。
フィンガーペインティングの準備
フィンガーペインティングは紙と絵の具さえあればすぐに始められますが、汚れ対策が欠かせません。
絵の具が付いても問題ない服に着替えて、テーブルや床も新聞紙やブルーシートで保護しましょう。
用意するもの
フィンガーペインティングには、紙と絵の具が必要です。紙は厚手で丈夫な画用紙や耐水ペーパーが適しています。
フィンガーペインティング用の絵の具が販売されていますが、一般的な水彩絵の具しか手元にない場合は手作りも可能です。
水と小麦粉を4:1の割合で混ぜて、火にかけます。とろっとするまで温めたら火からおろして冷まし、水彩絵の具を入れて色を付けたら完成です。
赤・青・黄の3色を用意すれば、色を混ぜて緑・紫・茶などさまざまな色がつくれます。
汚れてもいい服装で
フィンガーペインティングの際、服を汚さないように気を付けながら描くよりも、汚れてもいい服を着て自由に楽しんだほうが満足度が高まります。
付き添っている大人も、絵の具の準備などをしているときに服が汚れるおそれがあるため、親子ともに汚れてもいい服を着用しましょう。
服の上からスモック・エプロン・大きいシャツなどを着て、汚れるのを防ぐ方法もあります。
新聞やブルーシートでカバー
服だけでなく、テーブルや床にも絵の具が付く可能性があります。テーブルと床の両方に新聞紙やブルーシートを敷いておきましょう。
ぽかぽか陽気の日には庭やバルコニーにブルーシートを広げて、太陽の下でフィンガーペインティングを楽しむのもおすすめです。
手や服に絵の具が付いたままハイハイしたり歩き回ったりする可能性があるなら、ブルーシートで囲ったベビーサークルの中でやるという手もあります。
フィンガーペインティングのやり方
フィンガーペインティングは、難しいことは考えず自由な発想で描くだけで、すてきなアート作品が完成します。
紙に描いて楽しめるのはもちろん、キャンパス・Tシャツ・ランチョンマットなどに描けば思い出の品になるでしょう。
画用紙・キャンバスに描く
フィンガーペインティングは画用紙でも手軽に楽しめますが『キャンバス』に描けば作品として部屋に飾れます。
キャンバスとは、絵を描くための布のことです。木枠に張ったものや、厚紙に張り付けたものが画材店などで販売されています。
細い線を描きたいときは指先を使うとよいでしょう。指全体や手のひらを使えば、太い線も簡単に描けます。
モチーフや景色を描いて楽しめるのはもちろん、手のひら全体に絵の具を塗って紙に押し付けるだけでも、立派なアート作品が完成します。
オリジナルグッズを作るのもおすすめ
洗濯しても落ちないフィンガーペイント専用の絵の具を使えば、オリジナルグッズの作成も可能です。
無地のTシャツ・トートバッグ・ランチョンマットなどに模様や絵を描けば、世界に一つだけの特別なアイテムが作れます。子どもの手形を付けると、成長を感じさせてくれる思い出の作品になるでしょう。
着ているTシャツに直接描き合って、親子のスキンシップを楽しむのもありです。
フィンガーペインティングの注意点
フィンガーペインティングで注意したいのが、絵の具の扱い方です。特に小さい子どもに初めて絵の具を使わせる場合、ママは気になりますよね。
トラブルが心配なら、絵の具に直接触れないでフィンガーペインティングを楽しむ方法もあります。
絵の具の扱いに気を付けて
小さい子どもの場合、絵の具が付いた手をなめてしまったり、目をこすったりするおそれがあります。フィンガーペインティングを楽しんでいる最中は目を離さないようにしましょう。
絵の具によるトラブルや手荒れが心配なら、絵の具を直接手に付けない方法でフィンガーペインティングを満喫してはいかがでしょうか。
画用紙などにあらかじめ絵の具を絞り出しておき、その画用紙をビニール袋やファスナー付きの透明袋に入れます。
その上から指や手のひらで絵の具を押したり伸ばしたりすれば、手を汚さずにフィンガーペインティングが楽しめるという仕組みです。