子どもがランドセルをいつもリビングや玄関に置きっぱなしにしてしまうのは、子どもの性格ではなく椅子や学習机といった従来の収納に原因があるかもしれません。どんな子でもランドセル収納できてしまう収納ラックを簡単にDIYする方法を紹介します。ランドセル収納におすすめの人気インテリアも合わせてお伝えします。
実際に効果的なランドセル収納のアイデアとは
小学校から帰宅した子どもの大半は、玄関やリビングなどにランドセルを放り出してしまいます。一体どうすれば片付けるようになるのでしょうか?子どもの性格に原因があるのではなく、収納方法そのものを見直すべきかもしれません。
椅子や学習机への収納は意外に「使えない」
子どもがランドセルを放り出してしまう原因のひとつは、従来のランドセル用の収納スペースが、子どもの動線とまったく合っていないことです。
あなたの家のランドセルの収納場所は、椅子の下や学習机のサイドフックでしょうか?学習机とは少し離れた収納ラックの棚の中という家庭も多いかもしれません。子どもがランドセルを片付けない理由を探るために、子どもが家に帰ってからのランドセルとの関わりを想像してみてください。
子どもは帰宅後、宿題や明日の準備のためランドセルを開ける必要があり、そのために収納場所と学習スペースの間を何度も行き来します。リビング学習している子どもでは、部屋すら違うケースもありますよね。
一般的なランドセルの高さは33.5cm、ランドセルを持ち始めたばかりの小学校1年生の頃は男子でも平均身長が116.5cmですから、ランドセルは自分の体の3分の1にもなる大きさです。それを1日に何度も出し入れするなど、こんな面倒なことは、大人でもなかなかやりたくありませんよね。
子どもがランドセルを片付けない原因は、この動線の悪さにあります。
どんな子でもランドセルを収納できるようにするためには?
どんな子どもでもランドセルを収納できるようにするためには、「しまう」手間を省いた収納がベストです。
そこで、「しまう」のではなくランドセルを「置く」収納に切り替え、さらにランドセルの蓋を開けた状態で手放しで中身の入れ替えができる状態にしておくことをおすすめします。たとえば学習する場所のすぐ隣に、ランドセルのためのラックを新しく置く方法です。
ランドセル収納のラックをDIY!
ランドセルを置くためのラックを、簡単にDIYしてみませんか?カラーボックスやカゴなどを使って、驚くほど簡単にラックを作ることができます。
ランドセル置き場を作る!ニトリのカラーボックスを使ったランドセル収納
ニトリのカラーボックスを使って、簡単に収納ラックを作ることができます。
収納ラックにランドセルを収納し続けてもらうためには、ランドセルを寝かせた状態ではなく縦に収納することができ、しかもランドセルの蓋を開けた状態で安定して置くことができる状態に保つ必要があります。
そこでおすすめなのが、カラーボックスの側面に大きめのフックと棚を取り付ける簡単なDIYです。ランドセルの肩部分にある持ち手をフックにひっかけた状態で、底面を支える位置に棚を設置します。ランドセルの蓋が開く位置にフックと棚を取り付けるのがコツです。
カラーボックスの中には教科書のほかに体操着や楽器など学校の持ち物を一緒に収納するようにし、近くに時間割を貼っておきます。すると、明日の準備が簡単にできるので、子どもの忘れ物を減らすことができます。
スペースがないときは?無印のカゴを使ったランドセル収納
ラックを置くスペースがない場合は、ランドセル置き場としてのカゴを置きましょう。カラーボックスの収納場所がなかったりDIYが難しいようであれば、元々ある棚の上に可愛いカゴを置くだけでもOKです。
たとえばリビング学習をしている子どもの場合は、カゴをリビングに置いてもOKです。この時、カゴ自体を戸棚の中にしまうのではなく、棚の一番上に置いて、子どもの背丈でも届く所に配置することが大切です。隣に同じカゴを置いて教科書入れにすると、翌日の準備なども楽に済ますことができます。
おすすめは無印良品のカゴです。
こちらはスタッキングすることができるラタン製のカゴなので、2つ同じものを普段は並べておいて1つはランドセルをもう1つは道具箱などをしまっておき、来客時などスペースが必要な時は重ねて収納することも出来ます。
しっかりした作りで持ち手もついているので、子どもでも楽に移動させることが可能です。
ニトリやイケア(IKEA)のランドセル収納におすすめの人気インテリアは?
DIYをする時間がない、あるいはよりおしゃれなモノが欲しい人は、ニトリやイケアにランドセル収納に使えそうなインテリアがあります。
ニトリの家具を使ったランドセル収納
ニトリのランドセル収納はフックタイプの場合、このままではランドセルの蓋を開けたままにできないため、フックを少し上へ付け替えることをおすすめします。蓋と本体が90度になり、ラックの最上部とランドセル本体が同じ高さになる位置へフックを移動させましょう。
蓋をラックの上へ伸ばして置いた状態で教科書を出し入れできないと、子どもはやがてフックを使わなくなるからです。ビス用の穴をあけるために、電動ドリルか錐があると便利です。
それでは、リビング学習する子どものランドセル収納に最適なニトリの家具を紹介します。
『キャスター付きおまとめリビングワゴン(NA)ナチュラル(ニトリ)』
リビングワゴンは、まさにリビング学習する子どものランドセルを収納するために作られています。キャスターが付いているのでリビングでの移動も楽です。
中断は本棚になっているので教科書を立てて収納することが出来ます。下段の引き出しには学校で時々必要な文具などをしまわせておくと、翌日の準備も簡単に済ませられて忘れ物も減るでしょう。
イケアの家具を使ったランドセル収納
イケアの家具にもランドセル収納に最適でおしゃれな色展開のものがありますので、紹介します。イケアの家具は自分で組み立てることができるにも関わらず、作りがしっかりとしているので子どもの雑な開け閉めにも壊れにくくおすすめです。
『STUVA ストゥヴァ / FRITIDS フリーティズ ホワイト(イケア)』
ストゥヴァは白を基調としたおしゃれな本棚で、下段の引き出しの色がホワイトやライトピンク、ライトブルーなど6色展開です。上段にはランドセルや習い事バッグを収納できる大き目のスペースがあります。縦の長さが128cmと子どもでも取り出せる高さです。
『TROFAST トロファスト ライトホワイトステインパイン(イケア)』
トロファストは本来はおもちゃ入れですが、上のスペースがランドセル置きに最適です。大小のバスケットには体操着や文具などを収納することができます。バスケット部分がホワイトやピンクなど4色展開なので子どもの好みに合わせて選ぶことが可能です。
子どもが放り出してもOKなランドセル収納を
この記事では、子どもの動線を考えたランドセル収納について紹介しました。「しまう」のではなく「置く」そしてそのまま「蓋を開けて出し入れできる」ランドセル収納が実現できれば、子どもがランドセルを放り出してしまってもOKです。
この記事を参考に、効果的なランドセル収納を実現させてください。