結婚式やお葬式、厳粛な場で赤ちゃんと一緒に参加する場合、様々な不安がありますよね。服装はどうしよう、授乳はどうしよう、静かなシーンで泣いたらどうしようと悩める点は多いですが、事前に当日の流れや対策を考えておきましょう。
筆者は、最後6ヶ月で結婚式、生後9か月でお葬式に参加しました。今回はお葬式に参列した際の注意点やポイントをご紹介します。
赤ちゃんとママの服装(母乳育児の場合)
まず、ママの服装ですが、普通であれば礼服を着用します。まだ授乳期の赤ちゃんがいる場合、ササっと授乳できる服である必要があります。
礼服には色々なタイプがありますが、前面にファスナーのあるワンピースタイプか、上下セパレートのタイプの礼服をお勧めします。
また、授乳する際の授乳ケープも色の暗い布を一枚用意しておきましょう。背面にファスナーがあるタイプのもので、誰かにファスナーを下ろしてもらわないといけない仕様の礼服は避けましょう。
旦那さんに頼めばいいやと安易に考えていると、当日現場の厳粛な雰囲気でスムーズにいかないことが予測されますので、授乳に関しては自己完結できる服装をお勧めします。
「礼服 授乳」などで検索すると、前ファスナーの礼服がヒットしますが、けして授乳期だけのための仕様ではありません。授乳に関係なく長く使える礼服はたくさんあるので1着持っていると子供が手を離れた時期でも着脱が楽で重宝しますよ。
赤ちゃんの服装
小学校にあがっている子供であれば制服が礼服代わりとなりますが、乳児や幼児に関してはどのような服を着用すればよいか悩みますよね。しかし、赤ちゃんの服装に関しては親が気にするほど目を引くものではありません。
上下、黒っぽい服装であれば問題ないと考えて良いかと思います。もちろん、礼儀作法に厳しいお家柄であれば、一生に何度もあることではないので念には念を入れて選ぶ必要がありますが、赤ちゃんと一緒に参列する場合、服装よりも泣いた際の対処法を念入りに考える必要があると思います。
我が家では、9か月の赤ちゃんに無地の紺色のカットソーと絵柄の少ないグレーの半ズボン、あと紺色のレッグウォーマーを着用しました。選ぶ際、注意したポイントは、絵柄やブランドロゴなどが派手でないものを選びました。
具体的には、色は黒だけど星柄のプリントがたくさんついた柄のものより、紺色で無地のもの、黒と白のボーダーよりはグレーのできるだけ無地に近いものを選びました。ポイントとしては、目立たないという点が重要かと思います。
当日の流れを考えて食事や睡眠を調整しよう
通夜や葬儀の流れというものは、葬式によって形式は違っていたとしてもおおまかの流れは同じです。赤ちゃんに静かにしてほしいタイミングに向けて、食事や睡眠を調整することがある程度可能だと思います。
例えば、一番泣いて困るのは、シーンとした厳粛な時間です。仏教であれば、僧侶の読経の時間、神道では神主による祝詞(のりと)の奏上、キリスト教では神父(牧師)による説教の時間です。
1時間程度のこの時間に向けて、待ち時間に食事や授乳をしたり、オムツを変えて準備をしましょう。また、喪主による挨拶や納棺、納骨などの全体が説明を聞いて何か動きがある場合もまた、後方に移動する、すぐ退出できる準備をするなどの配慮をしましょう。
タイムスケジュールを喪主や親族に尋ねることはマナー違反ですが、葬儀会社などの担当者に確認すれば、スケジュールや控室、退出する際のルートなどを確認することができます。
連れていくか迷ったが一緒に参列できたことには意味がある
主人の祖母の通夜、葬儀ともに9か月の赤ちゃんと一緒に参列したのですが、正直はじめは迷惑をかけるのではないか不安でした。
私には面識のない主人の祖母だったため、参加する方がご迷惑なのではないかと悩んでいたのですが、喪主からは、祖母にひ孫を見せることができてうれしかったと言ってもらえました。
厳粛な場で、泣き始めて退出もしましたが、この時に、どうしようどうしようとアタフタせず、ササっと退出し、控室に移動したことで、必要以上に目立つことなく故人を見送ることができました。
月齢に合わせて、すべてのスケジュールに参加しなくても出来る範囲で参列することが故人を見送った事実となり意味があると思います。