キャンプはしてみたいけれど面倒でなかなか行く気が起こらないという方や、アウトドアは苦手だという方…確かにキャンプはテントを組み立てたり炭をおこして火をつける用意をしたりと大変なイメージがあります。しかし、それ以上に子どもにとって大切な経験が詰め込まれています。
キャンプ道具など持っていないという方でも大丈夫!テントなど一式をレンタルしてくれるキャンプ場も増えています。自分の家族だけで行くのが不安という方は、まずは経験者と一緒に行くのをおすすめします。慣れてくると子どもだけでなく大人もハマってしまうのがキャンプの楽しめる所です。
自然を体で感じる
学校や習い事、家ではゲームとなると、なかなか自然の中で思いっきり遊ぶという経験はできません。しかし、キャンプは自然の中でするものですから、外の空気や風、温度、香りなど五感を使って自然を感じることができます。
虫取りや魚釣り、葉っぱや花を集めたり秘密基地を作ってみたり、川や海で遊んだり。親と一緒にたき火を眺めるのものんびりとした時間で普段経験できない時間です。
ゲームとは違い、自分の思い通りにはならない自然の中でいかに楽しんで遊ぶかは、小さければ小さいほど貴重な経験です。ぜひこの貴重な経験を子どもの頃からさせてあげたいですね。
火の怖さを知る
自宅だとコンロに近づかなければ火に触れることはありませんが、キャンプではよくバーベキューをするので、炭をおこして火をつける作業なども間近で見ることができます。
近づけば熱く、火傷をしてしまうことが目で見ただけでもわかりますし、私たち保護者も普段以上に気をつけて見なければいけません。炭をおこすのを子どもに手伝ってもらうと、火がおこる仕組みを子どもが自然に知ることもできますね。
火を身近に感じる分大人の注意も必要でうが、子どもにとっては必要不可欠な経験でしょう。
食事が楽しくなる
外で食事をすると、どんな単純な料理でも不思議と美味しく感じますよね。ましてや友達や家族と一緒だとなお美味しいものです。
網の上に自分で並べたお肉や野菜を自分で取って食べるのも嬉しいですし、焼きマシュマロは子どもでも簡単に作れるので人気です。
虫に詳しくなる
外にいるのですから、虫もたくさん見つけます。親は「いやだ」と思う人も少なくないでしょうが、やはり子どもは好きですよね。
また子どもが虫を怖がり過ぎていると「ちょっとは平気になってほしい…」と思ってしまうのが親心。虫かごと虫網を持って探検に出れば、意外と虫の面白さに気付くことができます。
「さっきの虫は何?」「あの蝶々きれい!」など女の子でも興味深々になれます。親子でどんな虫か調べたり、観察するのはとても楽しいですよね。
天気の変化に敏感になる
キャンプを何度も経験していると、子どもでも雲の動きや色、風などで「もうすぐ雨が降りそうだ」ということがわかるようになってきます。
雲の動きが早くなってきた、雨の臭いがしてきた、など敏感に感じ取ることができるのです。また、きれいな夕焼けを眺めたり、朝焼けのきれいな景色に感動したりと空の変化を知ることもできますね。
テントの組み立てを自然に覚えていく
最初はテントを組み立てるのは大人だけでも必死ですが、慣れてきたら子どもにも少しずつ手伝ってもらいましょう。骨組みとテント本体の仕組みが理解できれば、パズル感覚で自然とテントの立て方もわかってきます。
紐を結んだり杭を打ったりなどを繰り返していると、手先も器用になってきます。
夜の時間が長く感じる
家で過ごしていれば、夕食を食べたり入浴したりしてすぐに寝るなどなので、夜はあっという間です。しかし、キャンプだと、夜は夜で日中とは違った楽しみ方ができます。
花火が可能な場所なら花火をしてもよし、懐中電灯を持ってお父さんと一緒にカブトムシやクワガタ探しに出かけたり、テントの中でみんなでトランプなどをして楽しんだり、きれいな星空を眺めるのもまたキャンプならではの楽しみです。ゲームやスマホなどがなくても、一日中自然を感じて遊べばテントの中でもぐっすり眠れるはずです。
子どものイキイキした姿は親も嬉しいもの
毎日ゲームやユーチューブばかり見ていてなんだかボーっとしがち…最初はキャンプを嫌がっていても、そのうち自然の楽しさに気付けます。思い通りにならずに汚れてしまったり、怖い思いをすることもあるかもしれません。
そんな時も親や友人と一緒に過ごして乗り越えることで、子ども自身の「生きる力」は伸びていきます。せっかくの休日で天気がよいのであれば、ぜひ子どもとキャンプに出かけてみませんか?