子供は小さいうちは一人遊びといって、一人で本を読んだり、一人でおもちゃで遊んだり、どちらかというと近くにお友だちがいても、混ざることなく単独で遊びます。
そして、3歳頃になると、お友だちに興味が出てきて集団で遊ぶようになります。集団行動ができる、協調性の出てくる頃です。そんな集団行動の大切でいいところをあげてみました。
言葉遣い、会話力が学べます
今までは、家でパパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんなど、大人に囲まれて大きくなってきました。毎日色んな会話を聞いたりお話しをしたり…。今度は集団行動をするようになると、同世代のお友だちとの会話が学べるようになります。
今までは自分が話したい時に自分のペースで話すことができました。しかし、同じ年のお友だちとの会話となると、お互いが話しをしたり聞いたりになるので、会話の間や、話しを聞くことが身に付きます。
そして、言葉遣いもまた、大人との話し方ではなく、同じ目線の会話ができるようになります。
運動能力が上がります
さっきも書きましたが、家での生活は大人に混じっての生活になるので、同じ年の子供たちの動きを見ることは少ないと思います。
兄弟がいるお子さんはお兄ちゃんやお姉ちゃんを見てますから、多少は真似して動きますが、中々ついていくだけでも一生懸命です。
同世代の中での集団行動ができてくると、競争心や、真似をしてチャレンジしようとする気持ちが出てきます。一人ではできないことでも、一緒にチャレンジできる仲間がいることで頑張れるのです。
子供は失敗して、怪我をして、痛みを知って成長します。そして、出来たことに対しての喜びと達成感を知ります。集団行動では、自分の力を大いに発揮できる、練習の場所です。
ルールが分かってきます
今までの生活や遊びのルールは主に自分にあったと思います。一人遊びでは、何でも自分の考えで遊べて、自分のルールで物事が進んでいきます。
しかし、集団の中での遊びとなると、大人数での中での遊びになるので、誰かに合わす、決まっているルールに沿って遊ぶという、自分のしたいことを少しずつ我慢しながら遊ばないといけなくなります。
例えば、鬼ごっこで鬼はやりたくなくても、じゃんけんで負ければ鬼をやらなければなりません。そのルールを守れなければ、誰かと一緒には遊べないのです。
最初はお友だちと当たることもあるかもしれませんが、誰かと遊ぶ時にはみんなが少しずつ我慢をして、ルールを守って楽しく遊ぶ、ということが段々身に付いてきます。
マナーが身に付きます
例えば、家でもおやつを食べる前には手を洗う。食べた後にはゴミを捨てる。なんてことは、パパやママにも教えてもらいます。
でも、実際お友だちに混ざってみんなでやると、みんながやってるからやらないといけない!という、言われたからする、というよりは、みんなと同じ事をする。という、自分からの気持ちで動けるようになります。
不思議としたくないことでも、周りが当たり前にしていると何故か同じようにやらなければいけない。と、大人でも感じますよね。これが、習慣となって当たり前に身に付いてくるのです。
人に合わすことが出来始めます
こうして、集団行動で生活していると、遊びだけではなく、普段の生活に大切なことが少しずつ当たり前になってきます。
あいさつやお片付け、何かをする為の準備や、礼儀といったように、自分だけの感情ではなくみんなと一緒に何かができる、みんなと一緒にやらないといけない、というところに意識がいくようになります。
みんな、大人になれば働かなければなりません。そうなると、仕事は一人では成り立ちません。小さな頃からの協調性を育てるということは、ゆくゆくは将来の為の練習なのです。