子供に少しでも手をあげれば虐待、ととらえられてしまうようなデリケートな社会になってきました。そのような中で、取り上げられるようになっているのは、叱らない子育てというものです。
叱ることなく子育てをするということはどのように行うのでしょうか?また、叱らない子育てと放任にするということは全く別物です。叱らない子育てと放任の違いについて紹介していきます。
叱らない子育てと放任は別物
叱らない子育てというものが話題になっていますが、それによって勘違いしてしまうのが放任主義の親です。子供は自分らしく個性を大切に生きて欲しい、はたまたしつけるのが面倒だから基本的に何も言わない、というような様々な理由で子供を放任している親がいます。
叱らないということを全く別の意味で捉えてしまうことで、放任になってしまいます。叱らない子育てというのは、あくまで子供を成長させるサポートをするための方法です。自分本位で子供に何もしないのは叱らない子育てとは言いません。
常に子供のことを見守りながら、手助けする所と引いて見る所をしっかりと見分けることが叱らない子育ての重要な部分でもあります。放任と叱らない子育ての意味をはき違えているという人は、今日から正してみてください。
叱らない子育て1.しつけはしっかりとする
叱らない子育てのポイントの1つ目は、しつけはしっかりとするというところです。どうしても勘違いしてしまうのが、何をしても怒らないようにするということです。怒らなくても子供は自然と学んでいくと思うのは、大きな間違いです。
子供は親の背中を見てまず学んでいきます。その次が学校などの環境です。親が何も怒らないような人間なら、子供はなんでもやりたい放題になります。
叱らない子育てとは、怒る以外のことを活用してしつけをするということなのです。もし子供が何か悪いことをしてしまった時、本来なら叱ってしまう親が多いはずです。
放任であれば、見てみぬふりをするはずです。叱らない子育てというのは、怒鳴ることなく冷静に子供の考えをただしてあげる教育法になります。
相手を傷つけてしまった子供の考えをまず聞いて、子供に共感してあげること、そしてこの後どうすればいいのかを考えさせてあげることが大切です。
ダメなものはダメ、というのではなくそれがなぜダメなのかを子供自身に考えさせるということがしからない子育てのやり方になります。
叱らない子育て2.子供を後押しする存在になる
叱らない子育てのポイントの2つ目は、子供を後押しするような存在になるということです。子供が悪いことをしたり、何かできなかったりした時どうしても自分の意見を押し付けてしまうはずです。
これはダメ、なぜそれをするの!というように強い口調で言ってしまうこともあるでしょう。しかし、そこで親の意見を子供に押し付けることはあまりよくありません。子供はなぜ叱られているのか理由がわかっていないからです。
そんな時は、子供の考えを後押ししてあげるようにしましょう。「これをこうすればできるようになるかな?」や「どうすればいいかな?」というように、後押ししてあげましょう。
叱らないというのは、親の意見を押し付けることではなく、自分の力で成長させていくことに繋がります。子供が何かに迷った時に手を差し伸べてあげるような親になれると良いでしょう。
叱らない子育てと放任は全く違う
叱らない子育てと放任の違いについて紹介してきました。叱らないということと放任ということには、これほど大きな違いがあります。
今まで放任だったり叱る子育てだったりをしてきた方は、この機会に叱らない子育てを意識してみると良いでしょう。