子供は褒めて育てるといい。そんな言葉をよく耳にしますが、必要以上に褒めて育てすぎるのも教育によくないと問題になっているのをご存知ですか?
叱りつけて、押さえつけながら子育てをするのはよくないのは有名ですが、褒めすぎると悪影響になるというのはいったいどういうことでしょうか?
今回は過剰に褒めすぎる子育てが及ぼす危険性と上手な褒め方とコツをご紹介します。
褒められないと何もやらない子供になる
褒められると、誇らしい気持ちになってもっと褒められたいと思うようになる。そんな気持ち大人でもよくわかりますよね?
誰かに褒められると得意げになりますし、もっと褒めてもらおうといろいろなことに挑戦したくなるのではないでしょうか?
そんな人間の心理を利用して子供をことあるごとに褒めてやる気を出させようと頑張っているママさんも多いはずです。しかし、あまりにも褒めすぎると、子供は誰かに褒められるタイミングでしかいいことをしなくなってしまうのです。
褒めてくれるような大人がいるときはいい子でいるが、子供だけになったら急にいじめっこになる。今までは散らかったままで遊んでいたのに、大人が来たら急に片づけを始める。大人がみていなかったらそのままなのに、大人が見ているときだけゴミを拾うなどいいことをする。
そんな、褒めてくれるような人がいないときはいいことをしない裏表のある子供に成長してしまったら、親としては心配になりますよね。
そんな裏表のあるような子供に成長させなうための対処法としては子供に「大人が見ていないところでいいことをした」ことを聞いてみるようにしましょう。
聞いてみて、もしいいことをしているようなら思いっきり褒めてあげましょう。大人が見ていようと見ていなかろうといいことは常にしてこそ意味があるということを教えてあげましょう。
褒められたいがためにわざと問題を起こす
例えば、親に褒められたいからわざとお部屋を汚して片付けるところを見せる、わざと年下の子を泣かせてあやすところを大人に見せて褒めてもらう。
そんなズルいことを考える子供になってしまう可能性もあります。わざと褒められるために親にばれないように問題を起こす子供はある意味賢く、とても要領がいい子供といえますがこのまま成長してしまったら大きな問題を抱えた人間になってしまうのはわかりますよね。
そんな自分が褒められたいために問題を起こす子供に対する対処法は、何も考えずにむやみに褒めるのをやめることです。
何かいいことをすると褒める、それは当たり前のことでしょうが褒める前に一呼吸おいてなぜ?そのような問題が起こっていたのか考えてみましょう。
ゴミが散らかっていたはずはないのに、子供がゴミを片付けている。お部屋を汚していないはずなのに子供が一生懸命掃除している、下の子がすごく泣いている理由に心当たりがない。
そんな場合は子供がわざと問題を起こしている可能性があります。子供がそのようなことをしていないのか、しっかりと見極めてから褒めるようにしましょう。
ワンパターンな褒め方
褒め方にも注意が必要です。褒める時にワンパターンになってしまっているママは「すごい」「上手」しか言わずに、何が上手なのか、何がすごいのか言っていない人がとても多いです。
それではせっかく褒めているのに子供も何がよかったのかわからなくなってしまい、褒められることに実感がわかなくなります。
そのような事態をさけるために、子供を褒めるときは「〇〇ができてすごい!」「〇〇が上手だね」と何がすごくて何がいいのか意識して伝えるようにしましょう。
褒め方によって子供の成長は変わる
子供にとって褒められることはとてもうれしいですが、あまりにも褒められすぎると感覚がマヒしてしまいます。
ことあるごとに過剰に褒めるのは避けるようにする、何がすごいのかしっかりと伝える、それだけで子供を褒める育児が格段によくなります。褒めて育てることを心掛けている人はぜひ意識するようにしてください。