少し前までは、子供をきっちりと叱ってしつけするのが当たり前な世の中でした。しかし、最近では褒める子育てが主流になってきているといえます。
子供を怒るのは本当に行けないことなのでしょうか?子供を褒めることで得られるメリットと叱る事のデメリットをご紹介します。
子供を褒めることで得られること
子供を褒めて育てるということが、最も子供を伸ばすといわれていますが、過保護との違いが良くわからないという人も多いのではないでしょうか?確かに子供を褒めて育てるということは、子供の自信に繋がります。
しかし、全部を褒めてしまうということは、実は危険な事でもあります。褒めることで得られるのは自信ですが、それが度を越えてしまうと自意識ばかりが働いて、ろくに行動しない子供になってしまう可能性が出てくるのです。
何をしても褒める親というのは、過保護と同じです。ある程度自分でやらせたうえで褒めるということが大切になります。
子供を小さい頃から褒めて育てると、子供の自尊心というものも同時に育っていくものです。自尊心というのは大きくなってからの自分の財産になります。
プラス思考な子供になって欲しい、どんなことにも挑戦する子供に育ってほしいと思っているのであれば、子供をある程度褒める子育てに徹底する必要があります。
子供を怒るのはなぜいけない?
子供を叱るのはよくない、体罰は良くない、と最近では過剰に反応する世の中になってしまいました。では、一体なぜこんな世の中になったのでしょうか?子供を怒ることで、子供は自分に自信を無くしてしまうからです。
子供に対してしつけのために、やっていけないことを教えるということは、子供が大人になっていくために必要な事です。全てを放任にすればいいという問題ではありません。
問題なのは、親が自分の都合で子供を怒るのがいけないということです。子供は親の態度の変化に敏感です。親が怒っていたり、機嫌が悪かったりするとすぐに察知します。
子供が同じことをしたとしても、親の機嫌や都合で怒ったり怒らなかったりすることが1番悪いのです。これでは叱られたという気持ちよりも、今日は叱らなかったというように、叱るというところにフォーカスが当たってしまって、実際の内容には目が行かなくなってしまいからです。
子供にとって親は絶対的な存在です。お手本になるはずの親が、自分の気分次第で態度がころころ変わるのは、教育上良くありません。
こうして小さい頃に親に振り回された記憶は、大人になってもよく残ります。怒られるたびに子供の心は委縮して、自分に自信のない自尊心の低い子供に育ってしまうのです。
子供のしつけはバランスが重要
子供を育てていく上で、褒めることも叱ることもとても重要です。しかし、実際にそのバランスが難しいと感じてしまう人が多いのも事実です。子供が出来たことに対して褒めることは、とても良い事です。
しかし、子供が出来ていないことに対して褒めるのは、子供を怠けさせてしまう原因にもあります。子供が出来たところまでしっかりと褒めたら、次への意欲になるような言葉をかけてあげることが大切になります。
褒められてから言われる言葉は、自分に対しての期待に感じて嬉しいですよね。反対に褒められる前に言われるとダメ出しに感じてしまうのです。褒めることは大切ですが、過剰に褒める必要はありません。
子供を叱る場合は、感情に任せるのではなく、子供が理解できるように言葉で説明して叱ることを心がけていきましょう。
褒めることも叱ることも大切
子供を褒めることと叱ることについてご紹介しました。子供を褒めることは、子供の成長に非常に大切なものになります。
褒めることと叱ることのバランスをしっかりと見極めながら、子供を育てることを心がけていきましょう。