「私が頑張らなくちゃ」と思ってしまうお母さんへ…ゆるくても笑える育児のすすめ

現代の世の中には多種多様の育児本があり、そしてネットなども多くの育児情報が溢れています。そんな中で、自分が正しいと思う育児法について一生懸命向き合うお母さんも少なくないでしょう。

しかし、育児とは本や情報のように実践してみてもうまくいくような簡単なものではありません。また、ずっとその育児法を続けるにはかなりの忍耐力が必要です。

子どもは一人ひとり違って当たり前ですし、いくら「魔法のことば」と言っても状況次第では何にも役に立ちません。

「こんなはずじゃなかった」と毎日の自分の育児に落胆してしまうお母さんは大勢います。今回は毎日そんな子育てと向き合い、悩んでいるお母さんへ「もっと力を抜く」コツを紹介します。

「○○しなくてはならない」という考えを捨てる

三つ子の魂百までというように、三歳までの育児がとても大切だとは昔からよく言われてきました。確かに三歳までにたくさん愛情を注がれることはとても大切です。しかし、三歳までにいろんなしつけをしなければいけない、ということではありません。

世間の目が優しいのか厳しいのか両極端なこともあり、お母さんは世論に振り回されます。大切なのは「お母さんが子どもを愛する」というただそれだけのことです。

人格形成に関わるのは親だけではない

子どもの人格形成にも大きな影響を与えるというプレッシャーをもって接しているお母さんも少なくないでしょう。

確かに家庭内での雰囲気や親からの態度も精神面に影響があることは確かです。しかしそれだけがすべてではないことも、私たち大人が一番わかっていることでしょう。

小学校まで引っ込み思案だったのにあるきっかけをもとに活発になったり、友人などの影響を受けて色々なことに挑戦するようになったり(逆に悪い影響になることもある)、大人になっていく上で大切なのは家庭だけではなく友人、学校など社会環境が大きいのです。そう思うと、少し気持ちが軽くなりませんか?

重要なのはどんな社会にいるか

例えば家庭内がどんなに温かくても、学校でいじめられていたとしたら子どもの毎日はとても辛いものになってしまいます。そんな時、無理にでもいじめのある社会に出していくか、別の視野を広げて違う社会を見せるかで子どもの世界は一変します。

大人になれば自然と自分で世界を広げることはできて旅もできますが、子どものうちは学校、家庭、習い事や塾などの狭い社会の中でしか人間関係を築くことはできません。

子どもにとって視野を変えるということはなかなか難しいものです。そんな時に親が助け舟を出せるかどうかが重要なのです。

家庭は子どもがリラックスできる場所に

よく「だらだらするんじゃない!」と怒ってしまうお母さんは多いと思います。しかし、だらだらしているのはリラックスできている証拠です。

意外と学校や幼稚園、保育園では気を張っているのかもしれません。確かに家での様子が学校や社会でも反映される、というイメージもあります。

例えば脱いだ物は脱ぎっぱなしにしない、ゴミはゴミ箱に捨てる、など口を酸っぱくして言いたいことは山ほどありますよね。

そんな時はこう言いましょう。「汚くてお母さんは悲しい!」聞いてくれないようでいて、実は聞いてくれているはずです。

すぐに言うことは聞いてくれないかもしれません。しかし、毎日伝えていれば必ず伝わります。その間はまだ手伝ってあげましょう。自信をもって手伝ってあげて大丈夫です。

怒るのは真剣に向き合っている証拠

いつも笑顔でいたいしそれが大切だとはわかっているけれど、どうしても怒ってしまうという悩みを抱えているお母さんも多いでしょう。

不思議なことに、他の家の子が自分の子どもと同じことをしていると爆発的に怒ったりはしないのです。それは「他の家の子ども」と認識しているからこそです。

自分の子どもだから感情が高ぶるのです。怒って爆発してしまった後は、「大好きだから怒るんだから!」と言ってしまいましょう。お母さんだって人間です。後から笑い話になるでしょう。

何を一番大切にしたいかを考えて

生まれた時は「ただ健康に」と思っていても、大きくなるにつれて親の要求は「あれもこれも」と多くなっていきます。

優しい子に、勉強のできる子に、運動の得意な子に…すべて子どもの為でもあるのですが、やはり育児においては何を一番大切にしたいかを家族で話し合っておくべきです。そこさえぶれなければ、どんな育児でも子どもにはしっかりと伝わるはずです。

あれもこれも、ではなくぶれないあなただけの育児方針を見つけてみてください。きっと今より寛大な見方ができるようになるでしょう。