家での掃除に活躍すると聞いて重曹やクエン酸を用意してみたはよいけれど、一体どのように使えばよいかわからずに買った状態のままになっている…という方はいませんか?
そんなあなた、とてももったいないことをしています。重曹とクエン酸はあなたが思っている以上の活躍をしてくれるでしょう。
この2つがあれば、家中をきれいにできるのです。ぜひこの重曹とクエン酸を使いこなし、あなたも部屋だけでなく家全体をピカピカにしましょう。
重曹の特徴
重曹は弱アルカリ性で、油汚れやコゲ、湯垢や手垢などの汚れを落とす他消臭効果などもあります。水に溶けにくく、加熱すると炭酸ガスを発生して発泡状態になります。
主な活躍場所はキッチン全般、お風呂の浴槽、窓ガラスなどです。粒子が手荒れに繋がることもあるのでゴム手袋を使用し、プラスチックや漆などのやわらかい素材を磨く時は柔らかい布などを使って優しく取り扱った方がよいでしょう。水に溶けにくいのでぬるま湯で溶かしてください。
クエン酸の特徴
クエン酸は酸性で、尿漏れや尿石、水垢や石鹸カスなどの汚れに効果があります。主な活躍場所はトイレ、洗面台やお風呂の鏡、シンクなどの水回りです。
大理石に使用すると石が酸により溶けてしまうので、必ず大理石には使用しないでください。
両方合わせて使う方法もある
排水溝を掃除する際は、重曹とクエン酸の両方を使うのが効果的です。この2つを混ぜると炭酸ガスが発生し、より頑固な汚れを落とすことができます。
重曹水を使う
霧吹きを用意し、ぬるま湯で重曹を溶かします。350mlの容器で小さじ3~4杯の重曹とぬるま湯を入れ、よく振って溶かすだけで重曹水の出来上がりです。
この重曹水はとても万能で、台所で焦げ付きが気になる所に吹きかけて数分置くと驚くほど汚れが落ちます。ギトギト油もスルッと落ちるので、この重曹水は何本でも用意しておきたいほどです。
またこの重曹水は消臭スプレーとしても活用できます。好みのアロマオイルを数滴垂らしてお気に入りの消臭スプレーを自作することもできるのです。
カーペットやカーテン、ソファや衣類、ゴミ箱や下駄箱の消臭に使えます。用途別に使い分けて各部屋に常備させてもよいでしょう。
ただ、重曹水は畳や木、竹製品、フローリングなどを変色させてしまったり、アルミ製品に使用すると黒ずみの原因となってしまうので注意が必要です。
重曹ペーストを使う
コゲや油汚れがひどくて重曹水では落ちないという場合は、重曹ペーストを作ってパックしましょう。重曹ペーストとは、大さじ2杯ほどの重曹に水大さじ1杯を合わせて練ったもののことで、重曹水よりも強い効果を発揮します。
鍋やコンロなどのコゲがひどい所にペーストを塗り、ラップで覆ってパックします。時間が経つにつれて白いペーストにコゲの色が浮き上がってきたら、汚れが落ちてきたサインです。
クエン酸水を使う
350mlの容器に小さじ1~2杯のクエン酸を入れ、よく振って溶かすだけでクエン酸水の出来上がりです。このクエン酸水は水垢をあっという間に落とすことができ、シンクや洗面台お風呂場などの蛇口もこのクエン酸水を吹きかけて柔らかめの布で拭くだけでピカピカになります。
ひどい汚れの部分にはクエン酸水をしみ込ませたキッチンペーパーをつけて、周りをサランラップで覆うなどして「パック」するようにします。半日ほど置けばほぼ完璧に汚れが落ちているでしょう。
このクエン酸水パックは鏡などにも効果抜群ですが、その他にシール剥がしにも効果があります。子どもがタンスにシールを貼ってしまい、上手く取れなくて困っている…なんてことはありませんか?
そんな時はシールを貼った箇所をクエン酸水でパックし、数時間置いた後に硬めの不要なショッピングカードなどを使ってこするとスルッときれいに取れてしまいます。
万能な最強素材
重曹とクエン酸、使わなければかなりもったいないことがわかっていただけたでしょうか?この2つで様々な洗剤の代用が可能なのです。
お風呂用洗剤、台所用洗剤などあらゆる種類の洗剤を買い揃えるのではなく、重曹水とクエン酸水を常に使う場所に常備させておくだけで掃除がはかどる上に経済的、おまけに子どもにも安全です。
ぜひこの2つを使いこなし、掃除を少しでもラクに済ませましょう。