年に一度のこどもの日、子供が喜ぶようなお祝いをしてあげたいと思っている親御さんは多いのではないでしょうか。
しかし、誕生日やクリスマスと違い、こどもの日をどのように祝ったらいいのかわからないという方のために、ここではこどもの日を盛り上げるためのお祝い方法をご紹介します。
そもそも子供の日とは?
こどもの日とは、元を辿れば厄除けや健康祈願のために菖蒲を飾ったり、菖蒲の入ったお酒を飲んだりする中国の風習が由来とされています。
中国からきたとされる風習が日本の武士に伝わったことから、男の子のための行事となったと言われています。そのため、こどもの日は男の子の誕生や成長を祝う日という認識の方が多いと思います。
しかし、1948年に国民の子どもたちが健やかに育つことをお祝するための国民全体の祝日として定めらたことにより、女の子も一緒に祝うようになったのです。
年配の方にとっては、端午の節句は「男の子の祝日」という認識が今もあるようですが、実際には男女の区別なく、子供の幸せを願いお祝いする日であるということが正しい認識と言えます。
こどもの日におすすめの縁起の良い食べ物とは?
子供の日のお祝いの際には、子供の好きな食べ物を用意するともちろん喜んでもらえるのですが、古来の風習なので、縁起物を用意することをおすすめします。
こどもの日は以前、男の子の誕生や成長を祝っていましたから、その名残で出世魚の鱸や鰤を食べるのが縁起が良いとされています。
また、「勝つ男」に通じることから鰹も縁起が良いと言われています。そしてこどもの日の定番と言えるのが粽と柏餅。粽は中国から伝来した食べ物で、柏餅は日本厄除けの為に昔から食べられてきました。
- 中国の文化・・関西
- 江戸文化・・関東
これらの違いから、地域によって粽派と柏餅派に分かれるようです。
五月人形について知ろう!
こどもの日には勇ましい鎧兜や愛らしい人形を飾り、庭には鯉のぼりをあげるのが一般的ですが、五月人形にはどのような始まりがあるのでしょう?
五月人形には、兜や鎧を中心に屏風や弓立てなどを飾る鎧兜飾りや、子供大将飾りと呼ばれる金太郎や牛若丸などがあり、鎌倉時代までさかのぼる武家の風習が起源と言われています。
武家に男の子が生まれた際に、戦のための鎧や兜を新調していたのですが、庶民は本物の鎧や兜を持つ必要がなかったので、命を守るための象徴という意味合いで五月人形を飾るようになりました。
ちなみに雛まつりでは、3月3日を過ぎて雛人形を飾っているとお嫁に行けなくなるという言い伝えがありますが、五月人形については子供の守護神という意味もあるので、年中飾っておいても問題はないと言われています。
こどもの日のオススメの過ごし方
こどもの日には限定のイベントなどがいたるところで開催されています。動物園や遊園地が無料開放されることもあるので、事前にそうした情報をチェックしておきましょう。
子供が喜ぶことを最優先に考え、できれば家族全員でお出かけすることがおすすめ。年に一度のイベントなので、最高の思い出になるような計画を立てましょう。そうすることで、子供に「こどもの日」という文化を教えることが大事なのではないでしょうか。
こどもの日はとにかく子供を楽しませてあげましょう!
こどもの日は、子供にとって特別感のある一日。そのため、家族全員で楽しむことが最も重要なことと言えます。
こどもの日を盛り上げたいなら、まずはその日がどんな日なのかということを子供に教えた上で、正しい認識の元お祝いすることをおすすめします。