世界が注目!日本が誇る新生児の衣服短肌着

赤ちゃんが生まれてはじめて身につける衣服として定番なのが短肌着、実はこの肌着は日本特有のデザインで海外にはなかったということを知っていましたか?

しかし、近年その利便性から世界でも注目され日本人としてとても誇りに思います。今回はそんな短肌着のお話です。

短肌着とは?デザインは?

生まれてすぐ赤ちゃんが着るのが短肌着。出産を控えているプレママが用意するリストの中に必ず入っている、日本では定番の新生児のための衣服です。

半袖で丈は赤ちゃんの腰くらい、着物のように体の前で合わせ紐を結んで留めることができるデザインで、暑い時期はこれ1枚だけで過ごすことができます。また寒い時期は短肌着の上により丈の長い長肌着を着させることもあります。

短肌着はロンパースのように股のスナップボタンを留める必要がないのでオムツ替えが手軽にできるのがメリットです。新生児はオムツを頻繁に変えるのでママの手間も減ります。

また最近ではコンビ肌着というものも人気です。コンビ肌着も前結びデザインは同じですが足元が2つに分かれ股下をボタンで留めることができます。赤ちゃんが2〜3ヶ月になると足がバタバタ動きだしはだけるので、それを防ぐために便利な衣服です。

短肌着の素材やカラーは?

新生児のデリケートな肌のことを考え、素材にもこだわっているものが多いです。肌触りが気持ちいい綿100%やガーゼのものが主流で、吸収性も優れているので汗をたくさんかく赤ちゃんに最適です。

洗濯しても型崩れしにくいのでコスパ面でも助かります。また最近のナチュラル志向の波を受けてオーガニックコットンを使用しているものも豊富ですし、漂白や脱色をせず加工時にも化学薬品を使わない純オーガニック100%のものもあります。

カラーはホワイトや淡いブルーにピンクなどシンプルな無地が基本で、オーガニックコットンの場合は素材そのままの色を生かし、ナチュラルなベージュやきなり色などが多いです。コンビ肌着になるとカラーや柄のバリエーションが豊かで、より赤ちゃんらしい可愛いらしいデザインをみかけます。

短肌着その他の特徴は?

縫い目が外側になっているのもが多いのが特徴で、ブランドのタグや洗濯表示も外側ついているのが一般的です。赤ちゃんの肌はとても敏感なので縫い目のちょっとした刺激でもかゆみを引き起こしたり、少しの凹凸でも不快に感じ不機嫌になることがあります。

新生児のストレスを少しでも減らすよう、作り手の愛を感じる仕上がりになっています。

赤ちゃんへの着させ方は?

内側にも紐がついているので最初に結び、生地を合わせて外側の紐も結びます。短肌着は一番下に着るので肌に直接触れるそれこそ肌着になります。

薄手なのでそれだけで寒い場合は上に長肌着を重ねます。1ヶ月を過ぎれば徐々に外に出かけることも増えていき、短肌着のみでは見た目も含め不向きなので、短肌着の上にツーウェイオールやカバーオールを着させます。

短肌着は汗を吸収してくれるので常に清潔で快適さを保つ役割をしてくれます。

海外の赤ちゃんはなにを着ているの?

日本では新生児には短肌着が当たり前ですが、海外の赤ちゃんは新生児からロンパースやカバーオールを着ています。ロンパースは頭からかぶり股下をスナップボタンで留めるデザインで足を覆う布はありません。

日本でも3ヶ月を超えた辺りから着させるもっとも赤ちゃんらしいイメージがある衣服です。カバーオールは上下つながり足元まで覆われたズボンタイプの衣服です。

股下のスナップボタンに加えズボンもボタンで留める形なので、着させるときに掛け違えたりと手間が増えるのがデメリットです。

短肌着が世界で注目されている理由

赤ちゃんの着替えは思った以上に大変で慣れるまでは時間もかかります。ましてや首も座ってない新生児となると本当に気を使い、その思いは世界共通です。そこで頭からがぶらず広げた上に赤ちゃんをのせるだけで簡単に着させることができると日本では定番の短肌着に注目が集まりました。

英語ではTie-Side(タイサイド)と呼ばれることが多く、少しずつですが広まっていますし、着物みたいで可愛いという人気もあります。

さらには結ぶことが苦手な外国人のためにサイドをボタンで留めるSide-Snap(サイドスナップ)式に変更されるなど、ママたちの文化や風習に合わせて進化しています。

日本のいい点と海外のいい点をお互いに取り入れて

短肌着を例に日本発のものが海外で注目されるようになると、日本人として本当に誇りに思います。その一方で長肌着はなかなか浸透せず、縫い目を外側につけるという認識もまだまだです。

逆に海外では短肌着でもポップなデザインが多いです。日本の短肌着は素材のことを考えてかとてもシンプルなので、海外のように可愛い柄が増えると嬉しいですね。

これから先さらに日本と海外お互いのいい点を取り入れて進化することで、より赤ちゃんとママのためになるようなアイテムが増えていくことを願います。