乳児期から幼児期に入るといろいろなことができるようになり、子どもにそろそろ習い事をさせたいと思う家庭も多くなります。幼児期に習い事をすることで得られるメリットや習い事の選び方・スタート時期、さらにおすすめの習い事とおすすめする理由や費用までを詳しく紹介します。
習い事を子どもに始めさせようと考えている人はこの記事を参考に、自分のお子さんにぴったりな習い事を見つけてあげてください。
早ければ早いほどいい!?習い事はいつから始める?
ある調査によると、習い事を始めた年齢の1位は5才、2位は4才、3位は3才という結果が出ています。小学校入学前に6割程度のお子さんが習い事を始めているのです。ただし習い事は何歳から始めれば良いということではありません。
現在世界を舞台に活躍している錦織圭選手は5才でテニスを、ヴァイオリンで有名な高島ちさ子さんは6才からスタート。なかには中学生や高校生からスタートしたスポーツや楽器で、プロとして活躍している人もいます。習い事を始めるのは早ければ早いほど良いと思われがちですが、親のエゴではなく、子どもが興味を持った時が習い事の始めどきです。
バレエなどの特定の習い事では長期視点で育成計画のもと、スタート時期が限定されているものもあります。お子さんが興味を示した習い事があったら、しっかりと調べて始めどきを見極めることが大切です。
実際習い事にはどんなメリットや効果がある?
親と一緒にする習い事もありますが、親と離れて友達や先生と過ごすことの多い習い事。習い事をすることでどんなメリットや効果が得られるのか、ここで詳しく説明します。
礼儀が身に付く
異年齢で行うことが多い習い事を通し、年齢によってできることできないことが分かるとともに、礼儀を身につけ年上が年下を助けるような関係が自然にできるようになります。
習い事は決まった時間からスタートしますので時間を守る・ルールを守るなど、礼儀を身につけることができます。
体力がつく
スポーツなどの習い事を継続的におこなうことで持久力が養われ、基礎体力がつきます。また武道やスイミングなどは集中力を養うこともできるとされています。スポーツの習い事によっては、日常生活や遊びの中ではなかなかしないような体の動かし方を経験できる場合もあります。
友達や人との関わりが増える
習い事を通して友達が増えるだけでなく、知らない人との関わりが増えることでコミュニケーション能力を養うこともできます。幼稚園や保育園外の友達、親や園の先生以外の大人と接する良い機会にもなります。
家庭や園生活とは異なった経験ができる
専門的な知識や技術が必要な分野の習い事は、園の先生や両親など身の回りの大人が教えることが難しい場合もあります。習い事によって専門的な分野を学ぶことができ、家庭や園生活では得られない経験をすることができます。
成長した時に趣味とすることができる
子ども自身が興味を示してせっかく始めた習い事であったとしても、何かのタイミングでやめてしまう日が来るかもしれません。
一度やめてしまったとしても、大人になってからかつて習っていたピアノを弾き始めたり、スポーツ愛好会に入ることもあるでしょう。子ども時代に通っていた習い事のことを大人になってから何かのきっかけでふと思い出し、趣味として再びやり始めることがあるかもしれません。習い事は続かなかったとしても、それに費やした時間が決して無駄になることはないのです。
好きなことに打ち込める
幼児期の間になかなかその子にとって「コレ!」というものが見つかることは少ないかもしれません。習い事をすることで子どもが興味を示していることについて打ち込ませてあげることができ、才能を伸ばすことも期待できます。
まずは体験から!習い事の選び方
幼児期は子ども自身が「コレを習いたい」と主張するより、親が主導で「子どものために」と習い事を選びがちです。子どものタイプや性格を見極め、またどんなことが好きなのかなど自分の子どもをよく知るところから始めることが大切です。
また親が知らない一面を発見する可能性もあります。まずはいろいろ体験に行ってみて、子どもがまたやりたいといった習い事や興味をもった習い事から始めてみるのが良いでしょう。元気が良いからスポーツ系、女の子だからピアノなどと決めつけないように注意しましょう。
【スイミング】男の子・女の子問わず習い事の人気NO.1
スイミングは全身運動であるため、運動神経・体力・バランスが養われるだけでなく、集中力も養われる人気の習い事です。呼吸器系が弱いお子さんでも習うことができます。東大生が幼児期にしていた習い事の上位としても有名で、東大生の実に6割以上がスイミングを習っていたことがわかっています。
泳ぎの習得度別にクラス分けがされるので、テストに向けて目標をもって取り組めることもスイミングの魅力の1つです。
- 月謝の相場: 5,000~8,000円程度
- そのほかの費用:スクールバス(1,000円前後/月)や水着代(2,000〜4,000円程度)など
【英会話】コミュニケーション力もアップ!
グローバル化に着目して英語を身につけさせておきたいと考える親御さんは多いことでしょう。幼児期から英語を学ぶことで、発音がネイティブに近くなったり英語耳を養うことができたりします。ポジティブな雰囲気の教室で過ごすことで、自信をつけたりコミュニケーション能力もつけることに。
幼児期の英会話は遊びを取り入れていることも多く、英語=楽しい!ということを早い段階からインプットでき、英語への苦手意識を取り除くことができます。
- 月謝の相場: 5,000~15,000円
- そのほかの費用:クリスマスパーティーやサマースクールなど(任意の場合が多い)
【体操】あらゆるスポーツに通じる体幹づくり
体操を習うことで体力や柔軟性が身につき、小学校に入ってからの鉄棒や跳び箱などができるようになります。姿勢がよくなることや、採点競技であることから見せることへの意識も高まります。
さまざまなスポーツに役立つ体幹を鍛えることができるので、特定のスポーツに絞り込めていないお子さんにおすすめの習い事です。
- 月謝の相場: 6,000~8,000円
- そのほかの費用:スクールバス(1,000円前後/月)や指定体操服(2,000円〜4,000円程度)など
【ピアノ】絶対音感が身につき脳も刺激
音楽に親しみ、早期から始めると絶対音感を獲得しやすくなります。また両手の指の神経を使って演奏するピアノは、集中力が養われ脳の活性化にもつながります。
コツコツ練習することが大切ですが、子どもがちょっと嫌になったら少し様子を見ることも必要。長く続けさせるためには親のサポートや工夫が欠かせない習い事です。
- 月謝の相場: 5,000~15,000円
- そのほかの費用:ピアノ(50,000円〜)、発表会(10,000円前後)など
【リトミック】さまざまな感覚が研ぎ澄まされる
情操教育から音感、言葉や数の感覚などを養うのに良いとされており、保育園や幼稚園でも取り入れられていることが多いリトミック。感性を育てることができ、落ち着きがないお子さんにもおすすめです。
- 月謝の相場: 5,000~8,000円
- そのほかの費用:入会金(6,000円前後〜)など
子どもに合った習い事や始めどきを見極めよう
子どもの習い事を、子どもの友達などの周囲が始めるからという理由でスタートする人もいることでしょう。親も子も楽しく習い事を続けられることが一番ですが、情報や周囲に流されてばかりではいけません。
習い事のそれぞれのアドバンテージを理解しながら、子どもの性格や特性、何に興味を示すのかを見極めて習い事を選ぶよう心がけましょう。子ども自身が習い事を通して自信や粘り強さを身につけられるようにしてあげてください。