カードゲームのおすすめ11選。子どもでも楽しめるトランプゲームも

子どもが遊べるカードゲームは奥が深く、子ども以上に大人が熱中してしまうこともめずらしい話ではありません。シンプルなルールでも老若男女で盛り上がれるカードゲームを押さえておけば、長期休暇やパーティーでも役立ちます。

カードゲームを選ぶポイント

ひとくちにカードゲームといっても、ルールや楽しみ方に大きな違いがあります。

大人目線で選ぶと子どもにとって難しすぎる場合もあるため、初めて遊ぶ子どもの立場になって吟味することが大切です。

使用するシーンも想定して選べば、より楽しい時間を叶えられるでしょう。

子どもが理解できるか

当然ですが、カードゲームごとにルールが異なります。ルールが複雑では子どもの興味がわきにくく、ゲームについていけず楽しめないおそれがあります。

誰でもすぐにルールを覚えられるシンプルなカードゲームを選びましょう。

勝敗が分かれるカードゲームでは、初心者が不利にならないかどうかもチェックしたいポイントです。経験者ばかりが勝ち続けるようでは、子どもがすねたり、すぐに飽きたりする原因になります。

ルールが簡単なものや、ある程度運に左右されるゲームなら、年齢や経験問わず全員で楽しめるでしょう。

シーンに合わせて

カードゲームによっては、みんなで盛り上がれるものもあれば、黙々と静かに楽しめるものもあります。シーンに合ったものを選んで、楽しいひとときを過ごしましょう。

にぎやかに遊びたいときは『体験・思考型』のものがおすすめです。

引いたカードに書かれている指示に従って行動するものや、偉人の名前を組み合わせてユニークな名前を生み出すものなどがあります。「そうきたか!」という意外性の連続に、大人も子どもも笑いが絶えません。

静かに集中してゲームに没頭したいなら、絵柄や数字を覚える必要がある『記憶型』や、相手の手札を推理しながら展開を楽しむ『戦略型』がぴったりです。

遊んで学べる面白い知育カードゲーム

勉強となるとやる気が出ない子どもも、遊びながら学べる『知育カードゲーム』なら進んで取り組むケースもめずらしくありません。

ひらがなや単語を覚えられるものや、集中力・記憶力・分析力を養えるものなど、バリエーションも豊富です。

単語を覚える ことばのカードゲーム もじぴったん

マス目のシートにひらがなが1字ずつ書かれたカードを置いて、言葉を作るカードゲームです。

手持ちのカードとシートに置かれたカードを組み合わせて言葉になるように置いていき、上下・左右へと文字を並べていきます。最初に手持ちのカードがなくなった人が勝ちというシンプルなルールで、子どもから大人まで楽しめるでしょう。

ひらがなを読む練習になると同時に単語も覚えられ、発想力も養われます。「お風呂が沸くまで」「ご飯が炊けるまで」といった短時間でサクッと遊ぶことも可能です。

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記憶力を養う コンセル はらぺこあおむしメモリーゲーム

絵本でも有名な『はらぺこあおもし』の絵合わせカードです。ペアのカードが22組あり、神経衰弱やババ抜きなどのゲームが楽しめます。

ほかにも、ペアのカードを二つに分けて片方を読み札・もう片方を絵札にして『かるた』をするなど、遊び方は無限大です。

子どもの年齢や集中力などに応じて使用する組数を減らせば、無理なく取り組めます。カードは5.5×5.5cmと、小さな手にもしっくりなじむミニサイズもポイントです。

いちご・スイカ・チーズ・蝶など、エリックカールのカラフルな絵も子どもの興味をくすぐるでしょう。

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数字を推理 学研 アルゴ ベーシック

著名な数学者が集まる『算数オリンピック委員会』によって共同で発明・開発されたカードゲームです。

対戦相手のカードをすべて言い当てた人が勝ちというシンプルながらも奥が深いゲームで、年齢問わず熱中させられます。

運で言い当てることもできますが、カードの並べ方は「数字の小さい順に並べる」などのルールがあり、集中力・分析力・記憶力も試されます。

4人までのグループで盛り上がれるだけでなく、1人でもプレイ可能です。付属のチップを使うとよりゲーム性がアップします。

ユニークなおすすめカードゲーム

子どもの心を一瞬でわしづかみにするユニークなカードゲームが販売されています。発想力や演技力が勝敗を分けるため、大人も子どもも対等に競えるでしょう。

自然とコミュニケーションが生まれて盛り上がることから、大人数が集まるパーティーなどでも重宝します。

演技力が試される? 幻冬舎 はぁって言うゲーム

一世を風靡したテレビゲーム『ぷよぷよ』の開発者が考案したパーティーゲームです。引いたカードのお題を声と表情だけで表現し、どのお題を演じているかを当て合います。

正解したら投票者と演技者の両方が得点を獲得し、最後にもっとも得点を稼いだ人が勝ちです。

お題は「はぁ」「なんで」などのひと言から、セリフのない「寝顔」「ウインク」などのしぐさ、一風変わった「自己紹介」「早口言葉」まで30種類が収録されています。

ゲームをとおしてコミュニケーションがとれるため、ママ友・パパ友を交えたホームパーティーや懇親会などでも活躍するでしょう。

ピンチをどう切り抜ける? 幻冬舎エデュケーション キャット&チョコレート

ひらめきとアドリブが勝敗を分ける新感覚ゲームです。最初にチームカードを引きますが、誰がどのチームか知らないままゲームをスタートします。

『アイテムカード』を3枚持ったら山札の『イベントカード』を1人1枚引き、イベントカードに書かれたピンチを手元のアイテムを使ってどのように解決するかを宣言しましょう。

解決方法が成功か失敗かは多数決で判定します。ゲーム終了後にチームを公開して、成功させたイベントが多いチームの勝ちです。

イベントカードは「トイレが並んでて入れない」「会社が倒産しそうだ」など30枚が収録されています。思わず納得の解決策から珍回答まで飛び出し、大人も子どもも夢中になることでしょう。

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苦手なあの虫がゲームに Drei Magier ごきぶりポーカー

ドキドキとしたスリルが味わいたいなら、ゴキブリが描かれたカードを使ったポーカーで、心理戦を楽しんでみてはいかがでしょうか。

手札からカードを1枚伏せて出したら、そのカードが何かを宣言します。このとき、本当のことを言ってもうそをついてもかまいません。

相手は表情や状況などをヒントに、うそか本当かを推理する…というのが大まかな流れです。

ゴキブリのほかに、ハエ・ねずみ・カメムシ・クモ・サソリ・コウモリが描かれており、苦手な生きものを押し付け合う感覚でゲームが楽しめます。

  • 商品名:Drei Magier ごきぶりポーカー
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さまざまな国の面白いカードゲーム

シンプルでも夢中になって楽しめるカードゲームが各国でリリースされています。反射神経が問われるものや、記憶力や推理力が勝敗のカギを握るものなど、遊び方もさまざまです。

子どもの個性や好みに合わせて選んでみましょう。

ドイツ AMIGO ハリガリ

反射神経と集中力が試されるドイツの名作カードゲームです。まずは各プレイヤーにカードを裏向きに配り、1枚ずつめくっていきます。

めくったカードに描かれているフルーツの合計がちょうど5個だったら、中央に置いたベルを素早く鳴らしましょう。

ベルを鳴らした人は、それまでにめくったカードをすべて手札に加えられ、最後に1番多く手札を持っている人が勝ちです。

子どもがまだ足し算ができない場合は「全部同じフルーツ」「全部同じ数」といった風にルールを変えて楽しむこともできます。

ロシア ナンジャモンジャ ミドリ

カードには頭に手足が生えた不思議な生きもの『ナンジャモンジャ族』が描かれています。山札からカードを1枚めくり、初めて見るナンジャモンジャだったら自由に名前をつけましょう。

すでに名前がつけられたナンジャモンジャだったら、1番早く正しい名前を言った人がそれまでに重ねられたカードの束を丸ごと獲得できます。

山札がなくなったときに、枚数を多く集めた人の勝利です。簡単かと思いきや、名前が途中で思い出せなくなったり、ユニークな名前におなかを抱えたりと、大人も十分に楽しめます。

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カナダ ウィザード カードゲーム

アメリカでミリオンセラーを記録したカナダ生まれのカードゲームです。カードは計60枚あり、そのうち52枚は通常のトランプと同じで、残りの8枚のうち、4枚がウィザード、4枚がジェスターというほかのカードより力をもつカードになっています。

各プレイヤーに1枚ずつカードを出して1周したら『1トリック』が終わったことになります。1ラウンド目は1トリック、2ラウンド目は2トリック、3ラウンド目は3トリック…とラウンドと比例してトリック数が増えていくルールです。

各ラウンドで何トリック勝てるかを予想し、予想が的中したら得点を獲得できます。全ラウンドが終了した時点で点数がもっとも高い人が勝ちです。

子どももすぐに理解できる簡単なルールですが、読む力が試されるゲームでもあります。

小学生に人気のトランプのゲーム

トランプは遊び方の幅が広く、家庭に常備しておきたいアイテムの一つです。小学生が夢中になる遊び方を押さえて、家族で楽しい時間を過ごしましょう。

神経衰弱は記憶力を高める訓練になり、ババ抜きは社交性が養えて一石二鳥です。

神経衰弱

神経衰弱はすべてのカードを裏向きに並べて、好きなカードを2枚ずつめくっていきます。2枚が同じ数字のカードなら自分のものになり、最後の時点で手元にあるカードの枚数が多い人が勝ちです。

小さい子どもと遊ぶ際には、1~5までの数字を使用するなどして、枚数を減らすと遊びやすくなります。

小学生くらいになったら1~9までのカードを使って「足して10になったらもらえる」とルールを難しくするのもおすすめです。

「7に対する3」「4に対する6」といった足して10になる『10の補数』は、繰り上がり・繰り下がりの計算にも欠かせないため、算数の基礎力を鍛えることにもつながります。

ババ抜き

ババ抜きは幼児も楽しめる定番のトランプゲームです。たった1枚のジョーカー(ババ)に翻弄されながら、運試しや心理戦が楽しめます。大人数で遊べるのも魅力です。

初めて遊ぶ際は、お兄ちゃん・お姉ちゃん・大人がペアになってルールを教えてあげるとよいでしょう。数の大小も自然と理解でき、数字に興味をもつきっかけにもなります。

小学生くらいになったら、神経衰弱と同様に足して10になるカードをペアにして捨てたり、慣れてきたらすべてのカードを使って足して14になるペアを捨てたりと、ルールを変えてみましょう。

家族みんなで楽しもう

カードゲームは、小学校への入学準備には知育系、大人数で盛り上がりたいときは体験・思考型、静かに遊びたいなら戦略型と、子どもの年齢やシーンに合わせて選んでみましょう。

トランプゲームも遊び方によっては学習につながります。家族でカードゲームを楽しみながら、子どもの可能性を伸ばしてみてはいかがでしょうか。